ニッショードラッグ

株式会社ニッショードラッグ：医薬品から日用品まで幅広く扱うドラッグストアチェーンの歴史

株式会社ニッショードラッグは、兵庫県神戸市に本社を置く、かつてドラッグストアチェーン『サーバ』を展開していた企業です。大阪府と兵庫県を中心に店舗を展開し、医薬品や健康食品のほか、日用雑貨、菓子、飲料、一部店舗では生鮮食品なども取り扱っていました。

設立からニプロとの資本業務提携、そして社名変更へ

1956年5月、有限会社牧野薬局として創業しました。その後、成長を続け、1998年8月には、医療機器メーカーとして名高い株式会社ニッショー（現在のニプロ株式会社）と資本業務提携を結びます。これはニッショーにとってドラッグストア事業への進出を意味する大きな出来事でした。そして同年11月、社名を株式会社ニッショードラッグに変更。この資本業務提携によって、ニッショードラッグは更なる発展の基盤を築きます。

キリン堂への吸収合併と「サーバ」ブランドの終焉

順調に事業を拡大していたニッショードラッグでしたが、2006年12月、ニプロは保有するニッショードラッグ全株式を株式会社キリン堂へ譲渡。これにより、キリン堂がニッショードラッグを吸収合併することとなり、株式会社ニッショードラッグは法人としては解散しました。

合併後も、キリン堂は『サーバ』の店舗ブランドを引き継ぎ、旧ニッショードラッグの店舗はしばらくの間『サーバ』として営業を続けました。しかし、2019年より、キリン堂は店舗ブランドの統一を進め、『サーバ』ブランドは順次『キリン堂』ブランドへと変更されていきました。これにより、長年親しまれてきた『サーバ』の店名は、歴史の幕を閉じました。

ニッショードラッグの軌跡：地域社会への貢献と企業変遷

株式会社ニッショードラッグは、半世紀以上にわたり、地域社会における医薬品や日用品の供給という重要な役割を果たしてきました。ニプロとの資本業務提携、そしてキリン堂への吸収合併という大きな転換期を経て、その歴史に幕を閉じましたが、『サーバ』ブランドを通して培ってきた顧客との信頼関係は、キリン堂へと受け継がれ、現在も地域社会に貢献し続けていると言えるでしょう。

まとめ：企業変遷を通して見た地域社会への貢献

株式会社ニッショードラッグは、地域社会に密着したドラッグストアとして、長年に渡り人々の健康と生活を支えてきました。その歴史は、企業の成長と変遷、そして地域社会との深い関わりを示すものです。ニプロとの資本提携による事業拡大、キリン堂への吸収合併によるブランドの統一など、様々な出来事を経て、その歴史に終止符を打ったニッショードラッグですが、その功績は、現在もキリン堂の事業の中に受け継がれていると言えるでしょう。

年表

1956年5月：有限会社牧野薬局として設立
1998年8月：株式会社ニッショー（現ニプロ）と資本業務提携
1998年11月：株式会社ニッショードラッグへ社名変更
2006年12月：ニプロが全株式をキリン堂へ譲渡、キリン堂による吸収合併
* 2019年以降：「サーバ」ブランドの店舗を「キリン堂」ブランドへ順次統一

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