ニッポン戦後サブカルチャー史

ニッポン戦後サブカルチャー史

『ニッポン戦後サブカルチャー史』は、NHK Eテレで放送された教養番組で、日本の戦後サブカルチャーの歴史を掘り下げていく内容が特徴です。この番組は劇作家で演出家の宮沢章夫を主要講師として、彼が率いる受講生たちと共に、日本のサブカルチャーの多様な側面を考察しました。

番組の概要

全10回にわたる放送では、戦後からの日本のサブカルチャーの流れを10年ごとに区切り、それぞれの時代においてどのような文化や社会現象があったのかについて講義が行われました。受講生には風間俊介が含まれており、彼はこのシリーズの全ての講義に参加しました。また、シーズンIIでは時代ごとの区切りではなく、テーマ別に大森望や泉麻人、輪島裕介、都築響一といった著名な講師陣が登場し、それぞれの視点からサブカルチャーについて掘り下げました。シーズンIIIでは1990年代に特化した内容が展開されました。

宮沢章夫は、自身の独自の視点を基にサブカルチャー論を展開し、愛情と独断に満ちた議論が繰り広げられました。特に、現代文化とどのように繋がっているのかを受講生と共に考察し、サブカルチャーの本質を探る場面が多く見受けられました。特に印象的なのは、第10回において、受講生の風間が授業の一部を引き受けるシーンで、これは受講生にとっても新たな挑戦となったでしょう。

放送の背景

この番組は2013年に始まり、特に2013年11月に放送された『宮沢章夫の戦後ニッポンカルチャー論』をきっかけに、サブカルチャーの歴史をテーマにしたものとして再編成されました。この放送では80年代と現代のカルチャーのつながりを解説し、それが視聴者や文化研究者の注目を集めました。番組は視聴者にとっても教育的価値が高く、サブカルチャーに関する知識を深める貴重な機会でした。

番組の構成

講義中は、受講生は共通のテーブルに座り、必要に応じて書籍や雑誌、レコードなどの資料が提供されました。宮沢が黒板を使い、VTR映像を基に詳細な解説を行う形式が採られ、受講生からの質問も頻繁に受け付けられました。このように、インタラクティブな形式も特徴的であり、参加者全員がディスカッションを交えることで、より深い理解が得られるよう工夫されていました。

放送履歴と受賞歴

本番組は、全シーズンにわたり多くの視聴者を魅了しました。シーズンIでは宮沢章夫が全ての講師を務め、シーズンIIおよびIIIでも彼が引き続き講師を務めました。受講生は毎回異なるメンバーで構成され、特に風間俊介は全シーズンで受講生として活躍しました。

この番組はその教育的価値から評価され、第52回ギャラクシー賞テレビ部門において2014年10月度の月間賞を受賞しました。

書籍と外部リンク

番組を基にした書籍『NHK ニッポン戦後サブカルチャー史』も出版されており、サブカルチャーに興味を持つ多くの方々にとって良書となることでしょう。詳細を知りたい方は、以下の外部リンクも参照してください。

• - ニッポン戦後サブカルチャー史III 90's リミックス
• - ニッポン戦後サブカルチャー史II DIG 深掘り進化論

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