ニューオーリンズ・ジャズ&ヘリテッジ・フェスティバル

ニューオーリンズ・ジャズ&ヘリテッジ・フェスティバル：音楽と文化の祭典

ニューオーリンズ・ジャズ&ヘリテッジ・フェスティバルは、ルイジアナ州ニューオーリンズで毎年開催される大規模な音楽フェスティバルです。「ジャズフェス」の愛称で親しまれ、ニューオーリンズのマルディグラ祭と並ぶほどの賑わいを見せます。主催は、ニューオーリンズの文化振興を目的とする非営利団体、ニューオーリンズ・ジャズ&ヘリテッジ・フェスティバル・ファウンデーションです。

多彩な音楽と文化体験

通常、4月最終週の金曜日から日曜日、5月第1週の木曜日から日曜日の計7日間開催されます。日本のゴールデンウィークと時期が重なるため、日本からの観光客も多く訪れます。

会場となるフェアグラウンズ競馬場には、複数のステージが設置され、ジャズ、ロック、ゴスペル、ブルース、ザディコ、ケイジャンなど、多様なジャンルの音楽が演奏されます。また、会場内にはアートや食文化を紹介する出店、展示、実演コーナーも設けられ、ニューオーリンズ、ルイジアナの固有の文化を体験できるのが特徴です。音楽、食文化、アートのいずれにおいても地元に根ざした内容が特徴で、他では味わえない独特な魅力を放っています。

歴史

1970年にジョージ・ウェインらが創設。当初はルイ・アームストロング・パークで開催されていましたが、1972年より現在のフェアグラウンズ競馬場が会場となっています。

ハリケーン・カトリーナからの復興

2005年のハリケーン・カトリーナでは、ニューオーリンズが甚大な被害を受け、フェアグラウンズ競馬場も水没しました。開催が危ぶまれましたが、関係者の尽力により、2006年には規模を縮小して開催されました。ネヴィル・ブラザーズの欠席など困難もありましたが、ファッツ・ドミノが観客に挨拶するなど、感動的な場面もありました。シェル石油の支援も大きく、フェスティバルは復興への希望を象徴するイベントとなりました。

2008年には7日間開催に戻り、ネヴィル・ブラザーズも復帰するなど、以前の規模を取り戻しつつあります。

50周年とコロナ禍

2019年には50周年を迎えましたが、ローリング・ストーンズの出演キャンセルというアクシデントもありました。その後、新型コロナウィルスの影響で2020年、2021年と中止となりましたが、2022年には3年ぶりに開催され、再び活気を取り戻しています。

2022年の情報

日程:
第1週: 4月29日（金）～5月1日（日）
第2週: 5月5日（木）～5月8日（日）
チケット:
大人: 前売75ドル、当日80ドル（1日あたり）
子供: 前売、当日とも1日あたり5ドル（2～10歳）

ライブ・アルバム

Jazz Fest: The New Orleans Jazz & Heritage Festival (50周年記念ボックス・セット)
New Orleans Jazz And Heritage Festival 1976

ニューオーリンズ・ジャズ&ヘリテッジ・フェスティバルは、音楽ファンだけでなく、ニューオーリンズの文化に触れたいすべての人にとって魅力的なイベントです。ぜひ一度、その熱気を体験してみてください。

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