ニュークリア・アソルト

ニュークリア・アソルト (NUCLEAR ASSAULT)

ニュークリア・アソルトは、アメリカ合衆国で活動するスラッシュメタルバンドであり、クロスオーバー・スラッシュのパイオニアとして知られています。彼らは、S.O.D.やD.R.I.などのバンドと並び、スラッシュメタルシーンの中で重要な役割を果たしてきました。元アンスラックスのベーシスト、ダン・リルカが創設メンバーとして名を馳せています。

結成と初期の活動 (1984年 - 1995年)

1984年、ダン・リルカはアンスラックスを脱退し、同バンドでともに活動していたジョン・コネリーとともにニュークリア・アソルトを結成しました。結成当初のラインナップにはニール・タービンも含まれていましたが、後に関係性の問題で脱退しています。1986年、初アルバム『GAME OVER』をリリースし、これはコンバット・レコードから発表されました。ヨーロッパではアンダー・ワン・フラッグより販売され、多くのファンを獲得しました。

その後も彼らは精力的に作品をリリースし、1987年にはミニアルバム『THE PLAGUE』を、続いて1988年には2ndアルバム『SURVIVE』を発表しています。1989年には3rdアルバム『HANDLE WITH CARE』をリリースし、1991年には『OUT OF ORDER』を発表しました。ライブアルバム『LIVE AT THE HAMMERSMITH ODEON』もその後の1992年にリリースされ、バンドのパフォーマンスを記録しました。

しかし、1993年にダン・リルカがサイド・プロジェクトのブルータル・トゥルースに専念するために脱退したのを境に、バンドはメンバー交代を重ね、最終的に自然消滅状態に陥ります。

再始動と新たな歩み (2002年 - 2022年)

ニュークリア・アソルトは2002年に活動を再開し、当時のラインナップでの復活を果たしました。復活を記念したライブアルバム『ALIVE AGAIN』は翌年にリリースされ、再びファンの前に姿を見せました。続く2005年には、11年ぶりに6thアルバム『THIRD WORLD GENOCIDE』を発表し、再始動以降、勢いを保った活動を展開していきます。2006年には初のライブDVD『LOUDER HARDER FASTER』を発売し、終始注目を集めました。

バンドは定期的に日本や他の国での公演を行い、2007年のTHRASH DOMINATION 07では4度目の来日公演が実現しています。さらに、2008年にはメリーランド州で開催されたデスフェストでトリを務め、その存在感を示しました。

しかし、2022年11月に活動休止を宣言し、多くのファンに惜しまれる中で一時の幕を閉じました。

メンバーとディスコグラフィー

最終ラインナップは、ボーカルとギターを担当するジョン・コネリー、ベースのダン・リルカ、ギターのエリック・バーク、ドラムスのニコラス・バーカーで構成されていました。かつてのメンバーにはアンソニー・ブラマンテやグレン・エヴァンスも在籍していました。

主なディスコグラフィーには、1986年の『GAME OVER』から始まり、1988年には『SURVIVE』、1989年の『HANDLE WITH CARE』、1991年の『OUT OF ORDER』、そして復活後の2005年の『THIRD WORLD GENOCIDE』へと続く、多彩な作品群があります。またライブアルバムやベストアルバムもリリースされており、彼らの音楽の進化を感じることができます。

公式サイトも存在し、ファンとの交流も大切にしているバンドですが、今後の活動については未定ということで、惜しまれる思いが募るばかりです。

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