ニュージーランドの若大将
映画『ニュージーランドの若大将』
『ニュージーランドの若大将』は、日本映画の中でも特に親しまれている若大将シリーズの第14作品目です。本作は1969年7月12日に公開され、主演は人気俳優の加山雄三が務めています。物語は、ニュージーランドやオーストラリアをロケ地として展開され、全体を通じて明るい青春ドラマが描かれています。
概要
本映画は、1969年1月に公開された『フレシュマン若大将』の続編的な内容となっています。若大将シリーズのファンにとっては待望の作品であり、雄一の魅力的なキャラクターがさらに深堀りされています。物語の舞台の設定は、実際の時間軸から少しずらされており、前作の半年後ではなく、2年の海外赴任を経て雄一が帰国する形となっています。この背景により、観客は彼の成長や変化を楽しむことができるのです。
ストーリー
主役の田沼雄一（加山雄三）は、オーストラリアのシドニーでの駐在生活を楽しんでいますが、突然の命令で帰国することになります。帰国早々、空港での出来事が彼の運命を大きく変えることに。偶然乗り合わせたタクシーの中で、ニュージーランド産業振興会に勤める森川節子（酒井和歌子）に出会います。この出会いが、彼にとって新たな恋の始まりとなるのです。
帰国後、日東自動車の宣伝課に配属された雄一は、同期の小山や大島昌子と共に楽しい再会を果たします。しかし、彼の親友である青大将（田中邦衛）が節子に猛烈なアプローチを開始し、また一方では、モデルの朝吹マリ（中山麻里）からも言い寄られるという状況に。恋愛だけでなく、実家の業務にも課題が発生し、父親の放任を心配する家族と共に、様々な困難に直面します。
物語はさらに彼らの仕事の面にも焦点を当て、ニュージーランドでの競争が激化する中、雄一は肉の買い付けのために異国の地へ飛び立ちます。彼を追って節子もニュージーランドにやってきますが、青大将も負けじと彼女を追いかけ、その恋愛模様が一層複雑になるのです。
制作スタッフ
本作の製作には多くの才能が結集されています。プロデューサーの大森幹彦と藤本真澄、監督の福田純が中心となり、脚本は田波靖男が担当。撮影には宇野晋作、音楽には広瀬健次郎が参加し、多彩な要素が織り交ぜられています。
キャスト
音楽
劇中ではいくつかの挿入歌が使用されています。オープニングに使用された「ニュージーランドの若大将」や、エンディングの「氷河の上を」など、これらの楽曲が物語の雰囲気を盛り上げています。
『ニュージーランドの若大将』は、そのコミカルな要素と真剣な仕事の両面を巧みに描き、視聴者に爽やかな感動を届けています。青春を感じさせるこの作品は、今なお多くの人々に愛される映画として語り継がれています。
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