ニュージーランド海軍

ニュージーランド海軍（Royal New Zealand Navy）

ニュージーランド海軍は、ニュージーランドを代表する海軍であり、正式には「王立ニュージーランド海軍」と呼ばれています。これは、ニュージーランドが英連邦の一員であり、その国家元首がイギリス国王であることに由来しています。この海軍は、ニュージーランドの防衛力を支える重要な組織であり、国の安全保障に寄与しています。

歴史背景

ニュージーランド海軍は1913年に設立されましたが、その初期の期間は兵力が限られており、1941年までは実質的にイギリス海軍の傘下にありました。第二次世界大戦中、ニュージーランド海軍はイギリス海軍やアメリカ海軍と連携し、日本に対する戦闘に参加しました。また、朝鮮戦争にも派遣され、その存在感を示しました。

設立当初から、イギリス海軍との密接な関係が続いており、旧式艦の運用を行ってきたことが特徴です。さらに、ニュージーランドは近隣のオーストラリアに対しても多くの依存を見せています。現在運用中の艦船は、通常「HMNZS」（Her Majesty's New Zealand Ship）を艦船名の接頭辞に使用して呼称されます。

現在の運用と装備

近年、ニュージーランド海軍はプロテクター計画に基づいて艦船の整備を進めています。現時点での艦艇の具体的な配備状況について見ていきましょう。

艦艇

2011年6月現在の情報を基に、ニュージーランド海軍が運用している艦艇の一例を以下に示します。

• - フリゲート

- アンザック級（MEKO 200 ANZ型）
- F77 テ・カハ（1997年就役）
- F111 テ・マナ（1999年就役）

• - 哨戒艦

- オタゴ級
- P148 オタゴ（2010年就役）
- P55 ウェリントン（2010年就役）

• - 哨戒艇

- ロトイティ級 ×4
- P3568 プカキ（2009年就役）
- P3569 ロトイティ（2009年就役）
- P3570 タウポ（2009年就役）
- P3571 ハワイア（2009年就役）

• - 測量艇

- アドベンチャー（A05 Adventure）

• - 給油艦

- エンデバー（A11 Endeavour, 1988年就役）

• - 水中作業母船

- マナワヌイ（A09 Manawanui, 1988年再就役）

• - 多目的艦

- カンタベリー（L421 Canterbury, 2009年就役）

航空機の運用

また、海軍では回転翼機を利用しており、カマン SH-2G スーパー・シースプライトが5機配備されています。これらは編成上、空軍の第6飛行隊に所属しています。

結論

ニュージーランド海軍は、歴史的な背景とイギリス海軍との関係を持ちながら、現代の防衛力として重要な役割を担っています。独自の艦艇運用に従事する一方で、国際的な連携も強め、地域の安全保障に寄与し続けています。

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