ニュースきょう一日

ニュースきょう一日

『ニュースきょう一日』は、NHKの総合テレビジョンで2019年4月1日から2021年3月26日まで放送された報道番組です。この番組は、平日の最後のニュース番組として位置付けられ、視聴者に当日のニュースをまとめて提供していました。放送時間は、前の番組『ニュースチェック11』に比べて15分短縮され、毎晩23:15から23:30までの15分間でニュースをお届けしました。

番組の構成

番組のメインキャスターには、長年土日祝日版の『NHKニュース7』を担当していた井上あさひアナウンサーが起用されました。彼女は、視聴者が次の日に向けて知っておくべきニュースの重要な点やキーワードを、わかりやすい形で伝える役割を果たしました。

放送の冒頭で、井上アナウンサーが「こんばんは。お休み前の15分、『ニュースきょう一日』です」と挨拶し、その後、番組が選んだ主なニュースを「バルーン」と呼ばれる11の囲みにまとめて紹介しました。23:22頃からは、「きょうから明日へ」と題して、視聴者にとって意味のあるニュースを掘り下げ、解説するコーナーが設けられました。23:25頃にはスポーツニュースも扱い、最新情報を伝えました。

さらに注目したいのは、23:26頃に行われるニュースアクセスランキングです。このチェックでは、インターネットでの人気が高いニュースをランキング形式で紹介し、井上アナウンサーがいくつかをピックアップして話しました。また、番組の終わりには気象情報が提供され、平井信行気象予報士が全国の天気を伝えました。平井さんは、ときには自身が描いたイラストを使ってわかりやすく説明することで、視聴者に親しみをもたらしました。

最後のエンディングでは、視聴者への感謝の言葉が述べられ、井上アナウンサーは「あなたのあすがよい日でありますように」と締め言葉を残し番組を終了します。このように、番組は情報を提供するだけでなく、視聴者に対する思いやりが感じられる構成となっていました。

番組の終焉

2021年3月26日、『ニュースきょう一日』はその2年間の放送を終了しました。最終回では、井上アナウンサーが感慨深く語る場面が印象的でした。彼女は、視聴者に対する感謝の意を伝えつつ、日々のニュースが視聴者の生活にどのように影響を与えるかを考えさせる言葉を述べました。特に、彼女は東日本大震災から10年の時を迎え、また新型コロナウイルスの影響も強調しながら、希望を持ち続けることの重要性を呼びかけました。このようなメッセージは、番組の趣旨を反映しつつ視聴者に寄り添う内容でした。

番組は終了した後、平日深夜のニュースは『NHKニュース』（番組表では『ニュース・気象情報』）に移行しました。新たな番組が始まることで、ニュース報道のスタイルも変わりつつありますが、『ニュースきょう一日』が届けた情報や思いやりは、多くの視聴者の心に残り続けています。

まとめ

『ニュースきょう一日』は、視聴者に対しニュースだけでなく、その背後にある意味や影響を考えるきっかけを提供するために努力した番組でした。報道の枠を超え、感情に響くメッセージを伝える試みが印象的でした。視聴者が安心して情報を受け取ることができる深夜の時間帯に、心温まるニュースが展開されていたことを思うと、今もその存在感を感じることができます。

もう一度検索