ニュースシャトル

ニュースシャトルについて

『ニュースシャトル』はテレビ朝日系列局で、1987年から1989年の間に放送された平日夕方のニュース番組です。番組は『ANNニュースレーダー』の後を受けてスタートし、初めての放送日から人気を博しました。キャッチコピーは「なんだ、なんだの、ナナ・ニイ・マル。」というもので、特に注目を集めました。

番組の特徴

この番組の大きな特徴は、当時の多くの局が夕方18時台にニュースを放送していた中で、19時台にその時間帯を移動させた点です。メインキャスターには女優の星野知子が起用され、番組の冒頭に「7時20分、ニュースシャトルです」と語ることで、視聴者の関心を引きました。音楽には高中正義の「SMOOTHER」が用いられ、印象的な番組体験を提供しました。

番組名の「シャトル」は、平日夜のニュース番組『ニュースステーション』に関連づけ、「定期便」としての意味合いを持たせました。また、オープニングやCM前のロゴにはスペースシャトルに似たアニメーションが用意され、視覚的な印象も訴求しました。

放送の流れ

『ニュースシャトル』は1987年10月19日に放送を開始し、当初は19時20分から20時00分までの時間帯で放送されていました。しかし、様々な要因から視聴率が伸び悩み、1989年4月3日には放送時間を他局と同じ夕方18時台に移すこととなりました。放送時間の移動や出演者の変更を行ったものの、依然として競争の激しい時間帯では視聴率面で壁にぶつかり、最終的に1989年9月29日で番組は終了しました。

番組の影響

『ニュースシャトル』のスタートにより、他の番組編成にも大きな影響がありました。特に、夕方のアニメ番組の時間帯調整が行われ、いくつかの人気番組が放送時間を変更することを余儀なくされました。例えば、『藤子不二雄ワイド』や『メタルヒーローシリーズ』のスケジュールが再編成され、各曜日のアニメ放送枠も変化しました。

また、番組への出演者も多彩で、首藤信彦や黒田清、後藤新哉などが顔を揃えました。特に金曜日には「データフラッシュ」というコーナーが設けられ、本やCDのランキングを紹介していました。このコーナーはその後、独立した番組として発展し、1996年まで放送を続けました。

終焉と後番組

『ニュースシャトル』の終了後、後番組として千田正穂がメインキャスターを務める『600ステーション』がスタートしました。『ニュースシャトル』の影響は長く残り、以降のニュース番組のスタイルや編成に変化をもたらしました。特にローカルニュースとの関連性が強まり、系列局では『ニュースシャトル』の名を冠したローカルニュースが増えていくこととなりました。

このように、『ニュースシャトル』はただのニュース番組ではなく、テレビ朝日の夕方ニュース番組のフォーマットを変える重要な役割を果たしたと言えます。

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