ニュースロータリー (北海道テレビ)

北海道テレビ（HTB）が、開局翌日の1968年11月4日に放送を開始した『ニュースロータリー』は、1990年3月30日まで平日夕方の北海道向けニュース番組として親しまれ、約21年半にわたる歴史を刻みました。今日のHTBの看板ニュース番組『イチオシ!!』へと続く、その源流にあたる番組です。

当初は平日午後6時から数分間のスポットニュースとしてスタートしましたが、1971年4月1日には土曜日の放送も始まりました。番組の放送時間は、当時の全国ニュースである『ANNニュース』や『ANNニュースレーダー』との連携の中で度々変更されました。1973年10月1日以降は、これらの全国ニュースに続いて放送される時期が長く続きました。土曜版も、終了するまで『ANNニュースレーダー』の後に放送されていました。

技術面では、1971年12月1日にカラー放送を開始。さらに1978年には、北海道内の他のテレビ局に先駆けてENGシステム（電子ニュース取材システム）を導入するなど、先進的な取り組みも見られました。1980年に本社新館が完成する以前は、専用のスタジオからではなく、社屋内のニュースロータリーコーナーと呼ばれる一角から放送されていたというユニークな一面もあります。

番組の規模は次第に拡大しました。1981年10月5日からは、平日の放送時間が『ANNニュースレーダー』より前の時間帯、午後6時15分からの15分間に変更されます。そして、1982年3月29日には放送時間が午後6時10分からの20分間に拡大。この20分化を機に、それまで男性キャスターが単独で進行していたスタイルから、男性と女性の2人体制での進行へと変わりました。

放送時間の変動はその後も続きます。1983年4月4日、アニメ番組『パーマン』の放送開始に伴い、『ANNニュースレーダー』の開始時間が5分繰り上がった影響で、『ニュースロータリー』も平日版が午後6時5分開始となりました。しかし、これにより土曜版は『ANNニュースレーダー』の後に十分な時間が確保できなくなり、1983年4月2日をもって終了しました。

1984年10月1日からは、放送時間が午後6時から午後6時25分までの25分間となり、番組史上最も長い時間帯での放送となりました。1986年9月29日には、『ANNニュースレーダー』の全国ニュース枠とローカル枠の時間が入れ替わったため、放送時間は午後6時22分から午後6時45分に変更。さらに1987年3月30日には、関連するアニメ枠の短縮により終了時間が午後6時50分に繰り下がりました。

1987年10月19日、ANN系列の平日夕方全国ニュースが『ニュースシャトル ANN』に変更されたことに伴い、3年ぶりに午後6時開始となり、放送時間も30分へと拡大されました。しかし、1989年4月3日に再び『ニュースシャトル ANN』が午後6時開始となったため、『ニュースロータリー』は午後6時25分からの開始に。同年10月2日に全国ニュースが『600ステーション ANN』に変わると、放送時間は午後6時30分から午後6時55分となりました。

番組を支えたキャスター陣には、個性豊かな顔ぶれが揃いました。男性キャスターとしては、木島豊、菅原安信（「髭のキャスター」として知られ、「ごきげんよう!!菅原安信です」という挨拶が特徴）、小野塚勝、原田俊夫らが担当。女性キャスターは小田澄子などが務め、1982年3月29日の2人体制移行後は、中村尚美、石森久子、植松緑、清文枝、城ゆり、花房みどりといった面々が登場し、道内の出来事を伝えました。

そして、1990年3月30日、『ニュースロータリー』はその長きにわたる歴史に幕を下ろしました。HTBの開局から四半世紀近くにわたり、道民の夕方の情報源として重要な役割を果たした番組でした。後番組としては、本番組でサブキャスターを務めた城ゆりがメインキャスターを務める『ニュースウェーブ』がスタートしました。

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