「
NHKニュース645」は、
NHK盛岡放送局が
週末の夕方に放送していた地域情報番組です。主に
岩手県内のその日のニュースや詳細な気象情報を伝えていました。番組内では「
NHKニュース盛岡」(もりおか)という名称で表示されていました。
放送時間と構成
この番組は、通常、
土曜日と
日曜日の午後6時45分から午後7時までの15分間放送されていました。ただし、実質的な番組内容は午後6時59分頃には終了していました。
電子番組ガイド(EPG)上では、午後6時53分から始まる気象情報枠が独立して表示されることがありましたが、
NHK盛岡放送局としては、ニュースを担当したアナウンサーが引き続き気象情報も進行し、番組終了のクレジットも共通であったことから、全体を一つの連続した番組として制作・放送しているという扱いでした。
内容詳細
番組では、
岩手県内のその日に入ってきた主要なニュースを中心に、分かりやすく伝えられました。まれにではありますが、東北地方各地からのニュースリポートが放送されることもありました。番組後半の午後6時53分からは気象情報に移行します。気象情報では、まず
東京の
NHK放送センターから全国の
天気予報が伝えられ、その後、盛岡放送局のスタジオに戻って
岩手県内の詳細な
天気予報が伝えられました。
岩手県内の気象予報に移る前には、
NHK盛岡放送局の屋上に設置された情報カメラの映像が流れ、その時点での気温、湿度、風向・風速が表示され、県内のリアルタイムの気象状況を視覚的に把握できる工夫がされていました。
放送体制の特例
2016年度からは、国民の
祝日に当たる日には本番組は休止となり、代わりに仙台放送局から放送される東北地方全体のニュース番組が放送されるという運用が採られました。
担当アナウンサー
番組の進行は、基本的に
NHK盛岡放送局に所属するアナウンサーが日替わりや週替わりで担当していました。過去には、2019年7月頃まで、
上原康樹アナウンサーが頻繁に担当していた時期があります。特に上原アナが担当する際のポイント予報(特定の地点や時間帯の
天気予報)では、「午前3時、真夜中の雲、県内を隠して」といった、詩的で個性的な表現を用いることがあり、これが一部視聴者に親しまれていました。ただし、気象予報の伝え方は変化しており、2010年5月以降は、より詳細な市町村ごとの
天気予報が伝えられる形式に変わっています。
番組の変遷
「
NHKニュース645」は、2020年のNHK全体の番組改編に伴い、同年3月29日の放送をもって終了しました。これは、
週末夕方のローカルニュース枠が廃止され、代わりに仙台放送局制作の東北地方全体に向けたニュース・気象情報番組が放送される体制に変更されたことによるものです。しかし、その後再び地域情報に対する需要が見直されたのか、2022年4月からは、仙台発の広域ニュースに代わる形で、
土曜日に『Iwateen』、
日曜日に『岩手ぜんぶ推し!』という新たな
岩手県向け番組がスタートしました。これらの番組の後半部分で、改めて県内ニュースと
天気予報を伝える枠が設けられ、「
NHKニュース645」が担っていた県内ニュース・気象情報という役割が、形を変えて復活したと言えます。さらに、2024年4月からは、
日曜日の『岩手ぜんぶ推し!』に代わり、『
おばんですいわてサンデー』という番組が開始される予定となっており、
週末夕方の県内情報発信の形式は引き続き変化しています。
まとめ
このように「
NHKニュース645」は、
岩手県民にとって
週末の夕方にその日の県内情勢や生活に密着した気象情報を得るための重要な窓口の一つでした。番組自体は終了しましたが、その果たした役割は後継の地域番組に引き継がれています。