ニュース845 (NHK名古屋)

ニュース845 (東海)

NHK総合テレビで平日夜に放送される東海3県（愛知県、岐阜県、三重県）向けのローカルニュース番組です。正式名称は『ニュース845』ですが、番組表などでは『ニュース845東海』と表記されることもあり、過去には『ニュース東海845』と呼ばれた時期もあります。この番組は、NHK名古屋放送局が中心となって制作・放送されており、東海地方のその日最後の重要なニュースをまとめて伝える役割を担っています。歴史を遡ると、『NHKニュース・名古屋』や『ニュースウエーブ845』、『ニュースダイジェスト東海』といった名称で、同時刻またはそれに近い時間帯に東海地方のニュースを扱う番組が存在していました。

番組の主な内容は、その日の東海地方で発生した出来事をストレートニュース形式で伝えることです。地域の政治、経済、社会問題、文化、事件・事故など、幅広い分野の情報が取り上げられます。

特に注目される点として、プロ野球のシーズン期間中は、試合の途中経過や結果が報道されます。地元の中日ドラゴンズの試合が行われている日には、スコアボードや継投状況、試合終了時は勝利投手やセーブ投手、敗戦投手といった詳細な情報が画面で表示され、詳しく伝えられます。

番組の最後には、最新の気象情報が提供されます。気象情報はまず全国の天気概況から始まり、次に東海地方に出されている警報や注意報の詳細、そして各地の天気予報へと続きます。通常、天気予報の読み上げは担当アナウンサーが行いますが、大雨や台風、大雪など、地域の気象状況が特に厳しい場合には、気象予報士が出演し、ニュースの中で専門的な解説を加えたり、気象情報コーナーを進行したりすることがあります。

視聴者への情報保障の取り組みとして、2013年3月11日からはリアルタイム字幕放送が導入されています（祝日は対象外）。これはNHKの地域ニュース番組において、東京で放送される番組に続いて全国で2番目に実施されたものです。

かつては、東海3県に加え、北陸地方も含む広域での放送が行われた時期がありました。2012年度から2017年度までの間、祝日には静岡県、福井県、石川県、富山県でも『ニュース845』が放送されていました。この広域放送の際も、番組タイトルは『ニュース845』のままでしたが、一部の新聞や電子番組表では「ニュース845東海・北陸」と記載されることもありました。この東海・北陸地方向けの放送は、リアルタイム字幕放送には対応していませんでした。

この東海・北陸地方向けの祝日放送は2017年度をもって終了しましたが、2018年度以降も、ゴールデンウィークやお盆、年末年始など、NHK全体の番組編成が特別体制となる期間中の平日には、臨時のネット放送が行われることがあります。具体的には、静岡、福井、金沢、富山の各放送局が、本来その時間に放送する各県別の「ニュース845」を休止し、代わりに東海地方向けの『ニュース845』を放送するケースです。この臨時ネット時には、通常の東海・北陸ブロック向け放送では省略されがちな注意報の詳細が、静岡県や北陸3県を含めて伝えられる点が特徴です。

放送時間は、原則として月曜日から金曜日の午後8時45分から9時までの15分間です。ただし、祝日や年末年始（12月31日を除く）は本番組は休止となり、夜8時55分から9時までの5分枠で「ニュース・気象情報（東海・北陸）」が放送されます。また、中日ドラゴンズ戦などプロ野球中継が予定時間を超えて延長された場合には、午後8時55分までの本番組部分が休止される運用となっています。

番組のキャスターは、NHK名古屋放送局に所属するアナウンサーが日替わりで担当しています。

なお、過去には番組後半の5分間を使って、各県別の詳細なニュースが放送されていました。NHK岐阜放送局では「ニュース855・岐阜」、NHK津放送局では「ニュース・みえ」という独自のタイトルで放送されていましたが、これらの県別ニュース枠は2017年9月末をもって終了しました。これらの県別ニュースも、祝日は放送休止の対象でした。例外として、2016年5月23日から27日にかけては、同月26日・27日に開催された伊勢志摩サミットに関連するニュースを重点的に伝えるため、これらの県別ニュースが休止されたという事例があります。

本項目に関連する主な項目を以下に挙げます。

NHKニュース (テレビ番組)
ニュース845 (広義の番組シリーズ)
NHK名古屋放送局
NHK岐阜放送局
NHK津放送局
NHK静岡放送局
NHK福井放送局
NHK金沢放送局
* NHK富山放送局

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