ニュータイプエース

ニュータイプエース

『ニュータイプエース』は、角川書店の発行によって、角川グループパブリッシングから発売されていた月刊漫画雑誌です。この雑誌は2011年9月10日に創刊され、2013年7月10日までの約2年間で全23号を発行しました。毎月10日に発売される形で、多くの読者に親しまれていました。この雑誌は一般に「NA」と略され、その独自性で知られています。

創刊の背景

『ニュータイプエース』は、『月刊ニュータイプ』と『月刊ガンダムエース』がコラボレーションした形で創刊されました。その目的は、ロボットやSFジャンルに焦点を当てた物語を展開しつつ、アニメと漫画の両方の魅力を引き出すことでした。創刊号では、これまでの月刊漫画誌には見られなかった新たなアプローチを採用することを目指しており、情報誌的な観点も含めた構成が特徴的でした。

具体的には、アニメ作品のコミカライズを主軸に据え、さらにオリジナル作品も積極的に掲載する方針が打ち出されていました。これにより、アニメファンや漫画愛好者に向けた内容が展開されることとなりました。

特徴的な構成

創刊当初の編集体制は『ガンダムエース』と共通するスタッフによって構成されており、その結果、デザインやレイアウトは類似したものとなっています。特に巻頭には、過去に人気を博した『マクロスエース』からの作品も移籍しており、特別な企画記事も設けられていました。誌名に「ニュータイプ」という名前を冠した漫画雑誌は、1995年から1998年まで発行されていた『コミックニュータイプ』以来のことであり、その復活を印象付ける形となりました。

株式会社角川書店の手がけた『ニュータイプエース』では、毎号異なる声優が表紙を飾る形で、作品への新しい視点を提供していました。また、創刊号のCMナレーションは、漫画家の喜屋武ちあきが手掛け、以降も表紙担当作品の声優がナレーションを行っていました。

休刊と作品移籍

2013年7月10日、創刊から約2年の歴史をもって『ニュータイプエース』は休刊が発表されました。最後の号となる『Vol.23』でこの決定が告知され、その後、多くの連載作品は『角川ニコニコエース』などへと移籍しました。ただし、一部の作品は打ち切りとなったため、すべての作品が移籍したわけではありません。

特に人気のあった連載作品には、『TIGER & BUNNY』や『宇宙戦艦ヤマト2199』、さらには『フルメタル・パニック!アナザー』などがありました。これらの作品は多くの支持を受けていたため、移籍先でも引き続き人気を博すこととなりました。

まとめ

『ニュータイプエース』は、限られた期間の中で多様な漫画を展開したことから、独特の存在感を持っていました。その創刊の理念やコンセプトは、多くのファンに支持され、アニメと漫画の融合を促した成果となったのです。休刊後もその作品の多くは他の媒体に移籍し、引き続き楽しむことができる点も、ファンにとって嬉しいニュースとなっています。

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