ニュー・ムーンに逢いましょう

ニュー・ムーンに逢いましょう

「ニュー・ムーンに逢いましょう」は、Winkの9枚目のシングルとして1990年11月21日にポリスターからリリースされました。この楽曲は、作詞を及川眠子、作曲を門倉有希、編曲も同じく門倉聡が手掛けています。実はこのシングル、前作から約1年ぶりの新オリジナル楽曲で、非カバー曲としては「One Night In Heaven 〜真夜中のエンジェル〜」以来のリリースとなりました。

楽曲の特徴としては、アップテンポなユーロビートにオリエンタルな要素が加わっている点です。『ザテレビジョン』によると、曲の中には「アップテンポぎみのユーロビートの中にオリエンタル調のフレーズが織り込まれている」と紹介されており、聴く者に新鮮な印象を与えています。また、『ORICON WEEKLY』では、東洋音階が取り入れられたサビ部分が特徴的で、「チャイニーズ風に迫る」妖しさが際立っていると評されています。この楽曲は、世界文化の織り交ぜ魅力がある作品ですね。

さらに、この曲はパナソニックのヘッドホンステレオRQ-S45のCMソングにも起用されるなど、当時の音楽シーンにおいても大きな存在感を放っていました。カップリングには「水の星座」が収録されており、こちらはアメリカのシンガー・女優であるトリシア・リー・フィッシャーが1990年にリリースした楽曲「Let an Angel」の日本語バージョンです。日本語歌詞はもちろん及川眠子が手掛け、編曲は門倉聡が担当しています。

リリースされた「ニュー・ムーンに逢いましょう」は、オリコンチャートにおいて、12月3日付で初登場2位を記録し、その後も長い間100位以内にランクインしました。最終的には1991年3月4日付で81位に達し、年間ランキングでは当年における売上12万4999枚を記録し、55位に選ばれました。

このシングルは、いくつかのアルバムにも収録されています。具体的には、オリジナルアルバム「ニュー・ムーンに逢いましょう」や、リミックスアルバム「Crescent」や「Diamond Box」にも収められています。また、Winkの音楽の全体を振り返るコレクション『WINK MEMORIES 1988-1996』にも収録されるなど、彼女たちの代表作として語り継がれています。

カバーの側面においても、「Yoo Yoo」による英語カバー「Meet You Under The Gypsy Moon」が1991年にポリスターからリリースされ、Winkの楽曲としても多くのファンに親しまれている一曲です。

このように「ニュー・ムーンに逢いましょう」は、Winkの音楽的成長を感じさせる歴史的なシングルであり、ユーロビートに挑戦しつつも、他のアーティストの曲をより魅力的に昇華させた作品として記憶されています。

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