Diamond Box

アルバム『Diamond Box』の詳細について

『Diamond Box』（ダイアモンド・ボックス）は、1991年にポリスターから発売されたWinkの2枚目のベスト・アルバムです。これはこれまでのシングル中心の傾向とは異なり、リミックスとバラードが半々で収録されているユニークな構成を持っています。Winkの音楽キャリアの中で、初めてリミックス楽曲のみ収録したアルバムでもあり、後に発売される完全リミックス・アルバム『REMIXES』に先駆ける形となりました。

アルバムの特徴

本作のリミックスは、著名なハウスプロデューサー寺田創一による新アレンジが施された楽曲を収録しています。新たな形に生まれ変わった楽曲には、「ニュー・ムーンに逢いましょう」や「きっと熱いくちびる 〜リメイン〜」、「真夏のトレモロ」が含まれます。また、過去のアルバムから選ばれた洋楽カバー曲をつなげたノンストップ・ミックスも収められており、リスナーに新鮮な音楽体験を提供しています。唯一、「背徳のシナリオ」については、オリジナル・ヴァージョンのリミックスが収録されています。

バラードセクションでは、アルバム『Twin Memories』『Velvet』『Queen of Love』からそれぞれ1曲ずつ選曲され、さらにカップリング曲からも1曲が追加されています。これにより、アルバム全体で10曲が収録され、バラードの魅力が際立つ内容となっています。

発売とプロモーション

『Diamond Box』は、前作『Sapphire』および『Fairy Tone 2』よりも約1ヶ月の短いスパンでリリースされました。興味深いことに、アルバムの発売の数日前にはシングル「追憶のヒロイン/イマージュな関係」がリリースされていますが、こちらの曲は本アルバムには収録されていません。リリース後も、2017年には音楽配信サイトでハイレゾ版のダウンロードが開始され、多くのファンにとって再評価される機会を得ました。

キャッチコピー

商品の帯には、「T.Y.O FLOOR MIX & TWIN BALLADS」と題され、ヒットシングルのリミックスとカバー曲のノン・ストップ・ミックス、さらに2人のバラードで彩られた魅力的なアルバムであることが強調されています。

収録曲

アルバムには、ノン・ストップ・ミックスとリミックスを勝ち取った楽曲が多く収録されています。すべての曲の日本語詞を担当した及川眠子や他の作曲家たちの才能が活きています。特にリミックス版の「ニュー・ムーンに逢いましょう」や「真夏のトレモロ」は新しい感覚で楽しむことができます。

このアルバムは、Winkのファンだけでなく、音楽全般に興味があるリスナーにも広く受け入れられる作品となっており、彼らのキャリアにおける重要なマイルストーンとして位置付けられています。音楽的な多様性と新旧の融合を楽しむことができる一枚です。

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