ニンテンドーWi-Fiコネクション

ニンテンドーWi-Fiコネクション

ニンテンドーWi-Fiコネクションは、任天堂が展開していたネットワークサービスで、ニンテンドーDSやWii向けに設計されていました。このサービスは、2005年11月に北米でスタートし、日本はその後の23日から利用可能となりました。その後、オーストラリア、ヨーロッパ、韓国でも拡大し、多くのプレイヤーに楽しまれました。

サービスの終了

2014年5月20日をもって、基本的な無料サービスが終了しましたが、一部のソフトウェアや、有料サービスには運営が継続されました。それでも、有料サービスも2019年頃には全て終了しました。現在、Wi-Fiコネクションに対応している作品に関しては、非公式のサーバーを利用することで引き続きオンラインプレイを試みる動きが見られます。特にRiiconnect24やWiiLinkといった代替手段が注目されています。また、ニンテンドー3DSやWii Uでは、後継サービスである「ニンテンドーネットワーク」に移行しており、より多機能なオンライン体験を提供しています。

特徴

本サービスは、「カンタン・あんしん・無料」という理念に基づいています。任天堂の社長であった岩田聡は、ユーザーが安心して利用できる環境を整えることを目指しました。これにより、オンラインゲームのネガティブなイメージを払拭し、より多くの人々に楽しんでもらうことが目的でした。

カンタン

Wi-Fiコネクションは、ユーザーが面倒なIDやパスワードを設定する必要がなく、システムが自動生成する仕組みが採用されています。また、無線接続拠点を利用する際には、複雑な設定が不要であり、特定の製品を使えば簡単に接続できます。さらに、家庭用の無線LAN環境も簡単に整えられるよう工夫されていました。

あんしん

プレイヤー同士のトラブルを減らすために、『おいでよ どうぶつの森』などでは、直接接続したプレイヤー同士、または「ともだちコード」を共有しているプレイヤーとのみ通信が行える設定がありました。このように、プレイヤーが安心して楽しめる環境が整えられていました。

無料

任天堂は、自社製のタイトルに関してはネットワーク利用料を完全に無料とする方針をとり、他社製のタイトルでも基本的な利用が無料で提供されました。有料サービスも存在しましたが、現在は基本的に終了しています。具体的には、Wiiの『モンスターハンター』シリーズのように、任天堂ポイントを利用したサービスがあった程度です。

利用方法

ニンテンドーWi-Fiコネクションを利用するためには、各機器に応じたブロードバンド接続が必要です。ニンテンドーDSの場合、自宅での利用には無線LANの環境が必要ですが、特定の条件を満たせばUSBコネクタを使って接続することも可能です。また、外出先では全国各地のスポットを使ってアクセスすることができ、様々な環境でオンラインゲームを楽しむことができました。

Wiiの場合も、ADSLや光ファイバー接続が必要で、無線LANの規格に応じた接続が可能でした。これにより、多くのユーザーが手軽に参加できる環境が整いました。

対応ソフト

ニンテンドーWi-Fiコネクションに対応していたゲームは多く、特に『おいでよ どうぶつの森』や『マリオカートDS』などが人気を博しました。こうしたタイトルがプレイヤー同士の結びつきを強め、コミュニケーションの場としても機能しました。

まとめ

ニンテンドーWi-Fiコネクションは、任天堂が提供した画期的なネットワークサービスでしたが、時の流れと共にそのサービスは終了しました。しかし、任天堂のオンラインプレイにおける取り組みや理念は、後の事業にも色濃く反映されています。現在も非公式の手段で楽しむ動きがあり、任天堂のゲーム文化は多くのファンに支えられ続けています。

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