ニーランド・スタジアム

ニーランド・スタジアム：カレッジフットボールの聖地

ニーランド・スタジアムは、アメリカ合衆国テネシー州ノックスビルに位置する、歴史と伝統を誇るアメリカンフットボール専用スタジアムです。NCAA（全米大学体育協会）のサウスイースタン・カンファレンスに所属するテネシー大学のフットボールチーム、テネシー・ボランティアーズの本拠地として、熱狂的なファンに支えられています。

特筆すべきは、その収容規模の大きさです。アメリカ国内のアメリカンフットボールスタジアムとしては、ミシガン・スタジアム、ビーバー・スタジアムに次ぐ3番目の規模を誇り、104,079人を収容することができます。アメリカ国内でも10万人以上を収容できるスタジアムは、ニーランド・スタジアムを含めてわずか4つしかありません。

歴史

ニーランド・スタジアムの歴史は、1921年3月に遡ります。建設当初の収容人数はわずか3,200人でしたが、大学理事のW.S.シールズ夫妻の功績を称え、「シールズ＝ワトキンス・フィールド」と名付けられました。その後、幾度となく拡張工事が繰り返され、その姿は大きく変貌を遂げてきました。

1926年には東スタンドの増設、1929年には西スタンドの増設が行われ、収容人数は1万人を突破しました。その後も、1,500席から15,000席規模の拡張が繰り返され、1962年には5万人を超える規模に成長しました。この年、長年にわたりテネシー大学のヘッドコーチを務めたロバート・ニーランドの功績を称え、スタジアム名は「ニーランド・スタジアム」へと改称されました。

拡張の勢いは止まることなく、1996年にはついに10万人以上の収容を可能とし、一時的に全米最大のスタジアムとなりました。しかし、2年後にはミシガン・スタジアムが拡張されたため、その座を譲ることになりました。現在では、2004年9月18日に行われたフロリダ大学との試合で記録した109,061人が最多観客動員数となっています。

2001年には、スポーティング・ニュースによるアンケートで「カレッジフットボール・スタジアム全米一」に選出されるなど、その人気と知名度は非常に高いものがあります。

ニーランド・スタジアムは、単なる競技場という枠を超え、テネシー大学の象徴、そしてカレッジフットボールの聖地として、多くの人々に愛され続けています。その熱狂的な雰囲気は、一度体験したら忘れられないものとなるでしょう。

ニーランド・スタジアム公式サイト

もう一度検索