ニール・コッツ

ニール・ジェームズ・コッツ：波乱万丈な野球人生を送るベテラン左腕

ニール・ジェームズ・コッツ（Neal James Cotts, 1980年3月25日 - ）は、アメリカ合衆国イリノイ州出身のプロ野球選手。左投左打の投手として、MLBの舞台で長年活躍してきました。現在は、ワシントン・ナショナルズ傘下に所属し、メジャー復帰を目指しています。

プロ入りからMLBデビューまで

2001年のMLBドラフト2巡目（全体69位）でオークランド・アスレチックスから指名を受け、プロのキャリアをスタートさせました。しかし、メジャーの舞台に立つまでには、いくつかの道のりを経ることになります。

2002年12月には、トレードでシカゴ・ホワイトソックスへ移籍。2003年8月12日のアナハイム・エンゼルス戦で、ついにメジャーデビューを果たしました。デビューイヤーは先発として4試合に登板しましたが、制球難に苦しみ、課題を残しました。

リリーフ転向と活躍、そして苦悩

2004年からはリリーフに転向。制球難は改善されたものの、被本塁打の多さが課題となりました。しかし、2005年には好調を維持し、防御率1.94と素晴らしい成績を記録。特に後半戦は防御率0.70と、安定した投球でチームに貢献しました。

しかし、2006年には再び不安定な投球が目立つようになり、苦しいシーズンを送りました。その後、2006年11月にはシカゴ・カブスへトレード移籍。

度重なる苦難を乗り越えて

カブス在籍中の2009年7月には、トミー・ジョン手術を受けるという大きな試練に見舞われました。その後、ピッツバーグ・パイレーツ、ニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結びますが、なかなかメジャー復帰を果たすことができません。

2012年、テキサス・レンジャーズとマイナー契約。AAA級でのプレーを経て、2013年5月21日にメジャー昇格を果たしました。この年は、左のリリーフとして53試合に登板し、8勝3敗1セーブ、防御率1.11、65奪三振と、見事な復活を遂げました。2014年も73試合に登板し、チームに貢献しました。

ブルワーズ、ツインズでのプレー

2015年には、ミルウォーキー・ブルワーズと契約。リリーフとして51試合に登板し、安定した投球を披露しました。同年8月には、ミネソタ・ツインズへトレード移籍。2チーム合計で68試合に登板し、防御率3.41という成績を残しました。

苦難の時期と、再びメジャーへの挑戦

ツインズ退団後は、ヒューストン・アストロズ、ロサンゼルス・エンゼルス、ヤンキースとマイナー契約を結びますが、メジャー昇格は叶いませんでした。2016年6月には、古巣レンジャーズとマイナー契約を結びましたが、再びFAとなりました。

2017年2月11日、ワシントン・ナショナルズとマイナー契約。スプリングトレーニングに招待選手として参加し、再びメジャーの舞台を目指しています。

プレースタイル

ニール・コッツは、最速90マイルを超える速球と、スライダー、チェンジアップを織り交ぜる投球が持ち味です。リリーフとして、ピンチの場面での火消し役や、試合終盤の重要な場面での登板を任されることが多いです。豊富な経験と、どんな状況でも諦めない強い精神力で、チームに貢献するベテラン左腕です。

度重なる怪我や不遇を乗り越え、メジャーのマウンドに立ち続けるニール・コッツ。その波乱万丈な野球人生は、多くの人々に感動と勇気を与えています。今後の活躍にも注目です。

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