ヌエヴァ・エシハ州

ヌエヴァ・エシハ州は、フィリピンのルソン島中部に位置する内陸の州で、中部ルソン地方に属しています。東はアウロラ州、南はブラカン州、南西はパンパンガ州、西はタルラック州、北西はパンガシナン州、北はヌエヴァ・ヴィスカヤ州と接しています。州の面積は5,284.3平方キロメートルで、人口は2015年の時点で2,151,461人です。州都はパラヤンですが、最大の都市はカバナトゥアンです。

地理と気候

ヌエヴァ・エシハ州は、肥沃な平野が広がる農業地帯です。主な農産物には、米、トウモロコシ、サトウキビなどがあります。気候は熱帯性で、雨季と乾季があります。

歴史

ヌエヴァ・エシハ州は、スペイン植民地時代にスペイン人によって開拓されました。その後、アメリカの統治を経て、フィリピンの独立とともに現在の州となりました。

経済

農業が主要な産業であり、特に米の生産はフィリピン国内でも有数です。近年では、工業団地も建設され、雇用創出に貢献しています。

文化

ヌエヴァ・エシハ州には、多様な民族が暮らしています。先住民の文化に加え、スペインやアメリカの影響を受けた文化もみられます。

軍事

州内には、フィリピン最大の軍事基地であるフォートマグサイサイがあります。この基地は、フィリピン軍の重要な拠点であり、近年では米軍の施設建設も進められています。2023年4月現在、米軍はフォートマグサイサイに指揮所と備蓄倉庫の建設を計画しています。

交通

マニラ首都圏からカバナトゥアンまで、長距離バスが頻繁に運行しています。所要時間は約5時間で、冷房付きと冷房なしのバスがあります。その他の地域へは、バスやジープニーなどの公共交通機関を利用するか、自家用車での移動が一般的です。

観光

州内には、美しい自然や歴史的な場所が点在しています。中でも、パラヤンにある州庁舎や、カバナトゥアンの教会などは見どころです。

食文化

ヌエヴァ・エシハ州には、独自の食文化があります。特に有名なのは、「ギシンギシン」という料理です。これは、豚肉やエビ、野菜をココナッツミルクで煮込んだもので、地元の人々に愛されています。

その他

ヌエヴァ・エシハ州は、農業が盛んな地域であると同時に、軍事的な重要性も高い地域です。近年では、経済発展も進んでおり、今後の成長が期待されています。

関連項目

* ギシンギシン - ヌエヴァ・エシハ州で食される料理。

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