ネイティヴトレイル

ネイティヴトレイル：輝ける競走生活と新たな章へ

2019年2月3日生まれのネイティヴトレイルは、イギリスを代表する競走馬として名を馳せました。その競走生活は、2歳時から鮮烈なデビューを飾り、数々の栄光を掴むと共に、多くのファンを魅了しました。

2歳となった2021年、タタソールズ・クレイヴン・ブリーズアップセールにおいて、ゴドルフィンによって高額で落札されたネイティヴトレイル。その潜在能力の高さを示す出来事でした。デビュー戦となるサンダウン競馬場の未勝利戦では、圧倒的な強さで勝利を収め、早くもその才能の片鱗を覗かせました。続くスーパーレイティブステークスでは、スタートで出遅れながらも鮮やかな追い上げを見せ、重賞初制覇。そして、G1初挑戦となったヴィンセントオブライエンステークスでは、圧巻の走りでG1初勝利を飾ります。その後、デューハーストステークスでも勝利を収め、2歳G1を2勝する快挙を達成しました。これらの活躍により、2021年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬に選出される栄誉にも輝きました。

3歳となった2022年も、ネイティヴトレイルの活躍は続きます。クレイヴンステークスで快勝した後、2000ギニーステークスでは惜しくも2着に敗れましたが、続くアイルランド2000ギニーでは、見事G1競走3勝目を挙げました。その後、中距離路線に挑戦するも、エクリプスステークスでは3着、インターナショナルステークスでは5着と結果を残せませんでした。

4歳シーズンを迎えた2023年、ベット365マイルで復帰戦を迎えますが、2着に敗れ、続くクイーンアンステークスでは8着と振るわず、6月23日、現役引退が発表されました。その輝かしい競走生活に幕を閉じ、今後は種牡馬として新たな道を歩むこととなります。

ネイティヴトレイルの血統背景にも注目が集まります。祖母であるNew Orchidの産駒には、英G1スプリントカップ優勝馬であるAfrican Roseがいます。母系には、種牡馬として活躍したDistant Music、Vanlandingham、Saxon Cottage、Temperence Hillなどがおり、優れた血統を受け継いでいることが分かります。

数々のG1競走を制し、多くのファンを興奮させたネイティヴトレイルの競走生活は、多くの記憶に残るものとなりました。引退後も、種牡馬としてその遺伝子を未来へと繋いでいくことが期待されています。今後の活躍にも目が離せません。

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