ネオジオポケットカラー

ネオジオポケットカラー (NEOGEO POCKET COLOR)

ネオジオポケットカラー（以下、NGPC）は、1999年3月19日にエス・エヌ・ケイ（SNK）によって発売された携帯型ゲーム機であり、前作のネオジオポケットの上位機種に位置付けられています。略称は「NGPC」で、特徴的なキャッチコピー「I'm not BOY. 誰だってBOYを捨てるときがくる」がそれを印象付けています。

発表と発売

NGPCの発表は1999年1月20日で、発売日は同年3月19日。価格は8,900円と設定され、登場した当初から多くの注目を集めました。その高性能なハードウェアと魅力的なゲームタイトル群により、携帯型ゲーム機市場での競争に挑む存在となりました。

ハードウェアの進化

本機の最大の特徴は、ネオジオポケットから進化したカラー液晶ディスプレイで、4096色中から146色を表示可能です。これによって、より鮮やかなゲーム体験が実現されました。

画面のサイズは2.6インチの反射型TFT液晶を採用し、解像度は160ドット×152ライン。これにより、よりくっきりとした映像を提供。さらに、この機種では従来のコントラスト調整ダイヤルは廃止され、特に電池の種類が単4から単3に変更されたことも注目すべきポイントです。

そのデザイン面では本体には赤い「COLOR」ロゴや英文表記が施され、A及びBボタン部分には凹みが追加されるなど、細部にわたる工夫が見られます。操作系には8方向ジョイスティックに加え、A・Bボタン、OPTIONボタン、音量調節つまみがあり、ユーザーの使いやすさを追求しています。

互換性

NGPCでは、その大きな魅力の一つとして、従来のネオジオポケット用ソフトとの互換性が挙げられます。ただし、古いソフトに関してはカラー表示には対応しておらず、モノクロ対応ソフトには擬似カラー設定が用意されています。

周辺機器とバリエーション

周辺機器は、基本的にモノクロ版のものをそのまま利用でき、ユーザーにとっての利便性が高まっています。さらに、充電式のニッケル水素電池というオプションも用意されており、利便性は向上しています。

カラーバリエーションについても多彩で、オリジナルカラーにはプラチナシルバー、カーボンブラック、クリスタルホワイトなどがあり、特別な阪神タイガースバージョンも用意されています。

NEWネオジオポケットカラー

1999年10月21日には、より小型・廉価版の「NEWネオジオポケットカラー」が発売されました。こちらは「NNGPC」とも略され、6,800円で販売され、カラーはソリッドシルバーやクリスタルイエローなど、さまざまなバリエーションが展開されました。

ゲームタイトルと評価

NGPCのローンチタイトルには『キング・オブ・ファイターズR-2』や『ベースボールスターズ カラー』などがあり、販売期間は短命でしたが、多くのファンに愛されました。また、ライバル機種との差別化が課題となっていたことも指摘され、ゲームファンの間で様々な意見が交わされました。

その後の展開

販売終了後もNGPCに対する関心は続いており、2016年には電池フタの3Dプリンター用データが公開され、2020年にはNintendo Switchにて「NEOGEO POCKET color Selection」が配信され、新たな楽しみを提供しています。

このように、ネオジオポケットカラーはその性能とデザインから、今なお多くのゲームファンに記憶されています。

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