ネット流行語100

ネット流行語100：ネットカルチャーを彩る年間ランキング

「ネット流行語100」は、株式会社ドワンゴと株式会社pixivが共同で主催する、一年間のインターネット上で流行した言葉を表彰するイベントです。ニコニコ大百科とpixiv百科事典という、日本のインターネット文化を象徴する二大百科事典のデータに基づいて、選考が行われます。

選考方法：データに基づいた客観性と独自の視点

選考方法は、シンプルながらも独自の特色を持っています。まず、ニコニコ大百科とpixiv百科事典に立項された各語句の記事へのアクセス数を集計し、その合計数の上位100語句をノミネート作品として決定します。両百科事典の名称に共通する「百」の文字が、この賞の名称の由来となっています。

既存の流行語大賞とは異なり、「そだねー」のような、既に他の賞で高い評価を得ている語句が選外となるケースもあります。これは、本賞がインターネット特有の文化や流行を捉えようとする、独自の視点を持っていることを示しています。

さらに、「ネット流行語100」では、年間大賞の他に、いくつかの部門賞が設けられています。 「niconico賞」は、ニコニコ動画ユーザーによるアンケートで最も票を集めた単語が受賞します。 「pixiv賞」は、pixivに投稿された作品に付けられたタグの中で、前年と比較して最も増加率が高かったタグが受賞します。そして2023年から新たに設けられた「ネット新語賞」は、その年にインターネット上で新しく生まれた、特に大きな話題となったワードを、選考委員会が選定します。これらの部門賞によって、多角的な視点から、その年のインターネットトレンドを浮き彫りにしています。

授賞式：華やかなイベントと多彩なゲスト

毎年12月に開催される授賞式は、インターネット文化を祝う盛大なイベントとなっています。 会場には、インターネット上で話題になった人物や作品に関連したゲストが多数招待され、その年の流行を改めて振り返る場となっています。

過去の授賞式では、様々な著名人が参加しました。司会には、毎年異なるタレントが起用され、スペシャルプレゼンターとして俳優の古谷徹氏も参加した年もあります。また、受賞作品に関連する人物、例えば、アニメ作品に出演した声優や、流行語を生み出したクリエイターなどが招かれ、盛況のうちに幕を閉じます。

例えば、2018年の授賞式では、「ポプテピピック」が年間大賞に輝きました。また、多くのバーチャルYouTuberがランクインするなど、その年のインターネットトレンドを反映した結果となりました。 2019年は「にじさんじ」が第1位を獲得し、バーチャルYouTuber関連ワードの勢いが続きました。 2020年には「ウルトラマンZ」関連のゲストが登場し、2021年には『東京卍リベンジャーズ』のキャストや人気YouTuberのSUSURU氏などが参加しました。

これらの授賞式の様子は、インターネットを通じて広く発信され、多くのユーザーがその盛り上がりを共有しています。

まとめ：インターネット文化を記録する重要なイベント

「ネット流行語100」は、単なるランキング発表イベントにとどまらず、その年のインターネット文化を記録し、後世に伝える重要な役割を担っています。 ニコニコ大百科とpixiv百科事典という、日本のインターネット文化を代表するプラットフォームのデータを活用することで、客観性と独自性を両立させた、質の高いランキングを発表し続けています。 今後、ますます発展していくインターネット文化の中で、「ネット流行語100」は、その歴史を刻み続けるでしょう。

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