ネフチ・バクー

ネフチ・バクーPFC：アゼルバイジャンを代表する名門サッカークラブ

ネフチ・バクーPFC（Neftçi Peşəkar Futbol Klubu）は、アゼルバイジャンの首都バクーを本拠地とする、同国を代表するサッカークラブです。1937年に「ネフチャニク」として創設され、その後「ネフチ」へと改称しました。アゼルバイジャン・プレミアリーグでは最多となる9回の優勝を誇り、国内カップ戦でも6回の優勝を経験しています。

クラブの歴史

1937年、石油産業が盛んなバクーで、石油業界で働く人々によって「ネフチャニク・フトボル・クルブ」としてクラブが誕生しました。当時のソ連ではロシア語が主流だったため、クラブ名は「石油労働者」を意味するロシア語の「ネフチャニク」が採用されました。クラブのエンブレムには、石油プラットフォームと「ネフチャニク」の頭文字であるキリル文字の「Н」が描かれています。クラブカラーは、石油の「黒」と、綿花の「白」を意味し、アゼルバイジャンの繁栄を象徴しています。

クラブ最初の公式試合は、1937年5月24日のソ連カップ、ディナモ・エレバン戦で、1-0で勝利を収めました。その後もカップ戦で勝ち進みましたが、ディナモ・トビリシに敗れました。1966年には、ソ連リーグで3位となり、アゼルバイジャンのクラブとして最高位の成績を収めました。

1968年にクラブは「ネフチ」へと改称。その後もソ連カップで準決勝まで進出するなど、強豪としての地位を確立していきました。

1991年のソ連崩壊後、アゼルバイジャンが独立すると、1992年に最初の国内選手権で優勝を果たしました。1993年には、スーパーカップで初優勝。1994-95シーズンには、国内カップ戦で初優勝、1995年にはスーパーカップでも2回目の優勝を果たしました。1995-96シーズンには、リーグとカップの両方で優勝を飾り、初のダブルを達成しました。同シーズンには、欧州カップ戦にも初出場しました。

1996-97シーズンには3回目のリーグ優勝を達成。同シーズンに出場したUEFAカップでは、アゼルバイジャンのクラブとして欧州カップ戦初勝利を記録しました。1997年には、クラブ名を「ネフチPFK」に変更。同年、アゼルバイジャンのクラブとして初めてUEFAチャンピオンズリーグに出場しました。その後も、2003-04シーズンに2回目のダブルを達成、2004-05シーズンには、リーグ戦で5回目の優勝を飾るなど、国内タイトルを積み重ねてきました。

2006年には、CISカップで優勝。2010-11シーズンには、リーグ戦で6回目の優勝を果たしました。この時、監督として優勝を飾ったアリフ・アサドフは、選手としても過去に3回リーグ優勝を経験しており、選手と監督の両方でリーグ優勝を果たした初の人物となりました。2011-12シーズン、2012-13シーズンとリーグ3連覇を達成し、国内リーグでの強さを見せつけました。

2012-13シーズンには、UEFAチャンピオンズリーグで予選を突破し、UEFAヨーロッパリーグのグループステージに進出。グループステージでは、インテル・ミラノと引き分けるなど、欧州の舞台でもその実力を示しました。2013-14シーズンには、国内カップ戦で連覇を達成。2020-21シーズンには、9回目のリーグ優勝を達成しました。

タイトル

国内タイトル

アゼルバイジャン・プレミアリーグ：9回 (1992, 1995-96, 1996-97, 2003-04, 2004-05, 2010-11, 2011-12, 2012-13, 2020-21)
アゼルバイジャン・クボク：6回 (1994-95, 1995-96, 1998-99, 2003-04, 2012-13, 2013-14)
アゼルバイジャン・スーパーカップ：2回 (1993, 1995)

国際タイトル

CISカップ：1回 (2006)

過去の成績

欧州の舞台では、UEFAチャンピオンズリーグやUEFAヨーロッパリーグに出場し、グループステージに進出した経験もあります。

現所属メンバー

2021年6月12日現在の所属メンバーは、公式ウェブサイトや関連情報を参照ください。

歴代監督

イーゴリ・ネットやアナトリー・バニシェフスキーなど、数々の名監督がチームを率いてきました。

歴代所属選手

アナトリー・バニシェフスキーをはじめ、多くの著名な選手が在籍しました。本田圭佑選手も2021年に在籍していました。


ネフチ・バクーは、アゼルバイジャンを代表するクラブとして、常に国内外で注目を集めています。今後も更なる活躍が期待される名門クラブです。

外部リンク

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