ネメシス (アンソロジーコミック)

ネメシスの概要

『ネメシス』（NEMESIS）は、青年向けの作品を集めたアンソロジー形式のコミックで、2010年7月から2018年8月にかけて講談社によって刊行されました。隔月刊として発行されたこの雑誌は、そのキャッチコピー「プチおとなシリウス」からも分かるように、少し年齢層の高い読者をターゲットにしています。これは、『月刊少年シリウス』の別冊として位置づけられているためで、公式ウェブサイトでも「非・少年誌系」とリリースされることがありました。

このシリーズは、特に「義憤」を象徴する女神ネメシスにインスパイアされており、彼女の怒った表情を持つ女性キャラクターが表紙を飾っています。このようにして、独自のイメージを持つ雑誌に仕上がっています。創刊当初は季刊としての発行でしたが、2014年12月以降は隔月刊に変更されました。

本書は単なる雑誌としてではなく、講談社のコミックレーベル「KCDX」枠で発行されていることも重要なポイントです。これにより、他のシリーズや作品と一線を画す特徴を持っています。

掲載作品

本作には、多くの連載や短編が掲載されていました。特に印象的なのは、以下の作品です：

• - 幼形成熟女ヒルダ（平本アキラ）
• - ミロとヴィーナス（恩田澄子）
• - ウルフル（皆本形介）
• - ハコビト（三枝えま）
• - おふろのぼうけん（小川國子）
• - ムカデ人間2∞ 最先端（吉永龍太）
• - カトルカール探偵事務所（喜多正直）
• - 魚の怪（源明來）
• - 妖の末裔（源明來）
• - きょ人殺人事件（皆本形介）など。

これらの作品は、視覚的なインパクトや独特のストーリーテリングで、読者を魅了しました。

書誌情報

本誌は全19号が発行され、各号にはそれぞれ個別のISBNコードが付与されています。代表的な号には、以下のようなものがあります：

• - NEMESIS No.1（2010年7月7日発行）
• - NEMESIS No.10（2012年10月10日発行）
• - NEMESIS No.19（2014年12月9日発行）など。

外部リンク

公式サイトや既刊リストは、講談社コミックプラスにて確認できます。このサイトでは、作品の詳細情報や購入先などが提供されています。

『ネメシス』はそのユニークな特徴と幅広い作品群で、多くの読者に親しまれ続けました。多様なジャンルが取り入れられたこのアンソロジーは、青年コミックの新たな可能性を追求する重要な作品群の一つとなっています。

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