ネーハー・ドゥピア

ネーハー・ドゥピア（Neha Dhupia）は、1980年8月27日に生まれたインドの女優およびモデルです。主にヒンディー語映画界、通称ボリウッドを中心に活動していますが、パンジャーブ語、テルグ語、マラヤーラム語の映画にも出演するなど、多岐にわたる言語圏でその才能を発揮しています。

生い立ちと教育

ケーララ州コーチのシク教徒の家庭に生まれました。父はインド海軍の司令官を務めたプラディープ・シン・ドゥピア氏、母は専業主婦のマンピンダル・ドゥピア（バーブリ・ドゥピア）氏です。ネーハーは幼少期をコーチ海軍児童学校で過ごした後、ニューデリーの海軍児童学校に転校しました。高等教育では、イエス・アンド・メアリー大学に進学し、歴史学を専攻しました。

キャリアの初期段階と転機

エンターテイメントの世界への第一歩は、演劇「グラフィティ」での女優デビューでした。その後は、音楽グループ「ユーフォリア」のミュージックビデオや各種広告でモデルとして活動しました。2000年にはテレビシリーズ『Rajdhani』に出演しています。
キャリアの大きな転機となったのは、2002年のミスコンテストでした。フェミナ・ミス・インディアで優勝し、ミス・ユニバース・インディアの称号を獲得。同年のミス・ユニバース世界大会ではトップ10入りを果たすなど、国際的な舞台でも注目を集めました。

映画界での活躍

映画俳優としては、1994年にプリヤダルシャン監督の『Minnaram』に子役として出演したのが最初です。成人してからの本格的な映画活動は、2000年に日本が製作した映画『ナトゥ 踊る!ニンジャ伝説』への出演に遡ります。そして、2003年の『Qayamat: City Under Threat』でボリウッドデビューを果たしました。
2004年に主演した映画『Julie』は、彼女の知名度を大きく向上させる作品となりました。翌2005年には『Sheesha』で双子の役を演じましたが、この作品は興行的な成功には至りませんでした。しかし、その後は『Kyaa Kool Hai Hum』や、実話に基づいたクライムドラマ『ラカンドワーラーの抗争』といったヒット作に出演し、キャリアを重ねていきました。
また、主演だけでなく助演としても多くの作品で存在感を示しています。『Chup Chup Ke』、『Ek Chalis Ki Last Local』、『Mithya』、『Maharathi』、『Singh Is Kinng』、『Dasvidaniya』などがその例です。特に2011年の映画『ガンディー・トゥ・ヒトラー』では、歴史上の人物であるエヴァ・ブラウン役を演じるなど、幅広い役柄に挑戦しています。

その他の活動

近年では、演技活動に加え、他のメディアでも活躍しています。2016年にはミュージック・アプリサービスのジオサーヴァンでオーディオトーク番組「#NoFilterNeha」の司会を務めました。この番組は、ボリウッドの著名人をゲストに招き、率直なインタビューを展開することで好評を博し、230万人もの視聴者を獲得しました。その人気を受けて、2017年にはシーズン2が開始されています。

私生活

私生活では、2018年5月10日に俳優のアンガド・ベーディー氏と結婚しました。同年11月18日には第一子となる娘を出産しています。

ネーハー・ドゥピアは、ミスコン優勝者から女優へと華麗な転身を遂げ、ボリウッドを中心に様々なジャンルや役柄に挑み続ける、インドを代表するエンターテイナーの一人です。

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