ネーム・オブ・ザ・ゲーム

ネーム・オブ・ザ・ゲーム (The Name of the Game)

『ネーム・オブ・ザ・ゲーム』は1968年から1971年までNBCで放送されたテレビドラマです。このシリーズは、トニー・フランシオサ、ジーン・バリー、ロバート・スタックらが出演し、全76話が90分枠で放送されました。日本ではフジテレビ系列にて放送され、多くの視聴者の記憶に残る作品となりました。

このドラマは、1966年に放送されたスチュアート・ローゼンバーグ監督によるパイロット版『死んだ女の住所録』から派生したもので、主演もトニー・フランシオサが務めました。シリーズの中心となるのは、ハワード出版に勤務する3人の男たちであり、それぞれが独自の視点から、仕事や事件に取り組む様子が描かれています。この三人は、ピープルマガジンの記者ジェフ・ディロン、能力の高い会社上層部のグレン・ハワード、およびクライムマガジンの編集長ダン・ファレルです。後にペギー・マックスウェルが加わり、彼らをサポートしつつ、事件に絡んでいく役割を果たしました。

ドラマの構成は非常にユニークで、主要キャラクターたちがそれぞれ主演する回がありながら、3人が一同に揃うエピソードは少なく、1シーズン目ではバリーとスタックがそれぞれ9回、フランシオサは6回の登場にとどまりました。しかし、物語の連続性を保つために、バリーとスタックは互いのエピソードにも顔を出すことがありました。3シーズン目の途中でフランシオサが降板した際は、ピーター・フォークやロバート・カルプ、ロバート・ワグナーなどがその穴を埋める形で加わりました。

このシリーズの特筆すべき点として、スティーヴン・スピルバーグが初めて長編監督に挑戦したという事実があります。彼が手がけたエピソード『L.A.2017』は、フィリップ・ワイリーの脚本によるディストピアのSF作品で、未来のロサンゼルスを舞台に致命的な環境問題が描かれています。この回では、精神科医が率いるファシスト政権のもと、主人公ハワードが困難な状況に直面する様子が描写されています。また、スティーヴン・ボチコもこのシリーズを通じて脚本家デビューを果たしました。

キャスト

• - グレン・ハワード：ジーン・バリー（声：若山弦蔵）
• - ダン・ファレル：ロバート・スタック（声：矢島正明）
• - ジェフ・ディロン：トニー・フランシオサ（声：広川太一郎）
• - アンディ・ヒル：クリフ・ポッター（声：田中信夫）
• - ペギー・マックスウェル：スーザン・セイント＝ジェームス（声：小谷野美智子）
• - ジョー・サンプル：ベン・マーフィ（声：円谷文彦）
• - ロス・クレイグ：マーク・ミラー

『ネーム・オブ・ザ・ゲーム』は、ミステリーとドラマの要素がうまく交錯し、当時の視聴者に深く影響を与えた作品といえるでしょう。その構造やキャストの魅力は、今なお視聴者に新たな発見を提供し続けています。

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