ノルマルム広場

ノルマルム広場について

ノルマルム広場（ノルマルムひろば、Norrmalmstorg）は、スウェーデンの首都ストックホルムに位置する重要な広場で、ノルマルム地区にあります。この広場は、ハムンガータン（Hamngatan）とスモーランズガータン（Smålandsgatan）という二つの通りの間に位置し、1853年に現在の名称が付けられました。

主要な施設

ノルマルム広場には、シティパラツェット（Citypalatset）、スヴェンスカ・リフス館（Svenska Lifs hus）、MEA館（MEA-huset）、そしてパームハウス（Palmhuset）など多くの著名な建物があります。また、カフェや新聞を販売するキオスクもあり、地域の活気を感じられる場所です。広場には、ユールゴーズ線（Djurgårdslinjen）の路面電車のターミナルもあり、公共交通の要所でもあります。

企業にとってもこの広場は重要な場所であり、ダンスケ銀行のスウェーデン本部などがここに位置しています。東側の旧・クレジット銀行の建物には、カレンダー時計が設置されており、もともと19世紀末から1968年まで使用されていたものが、1975年に現在の場所に移設されました。時計はリンデロート時計製造（Linderoths urfabrik）によって製作されました。

歴史

ノルマルム広場のある地域は、ストックホルム建設以前から存在しており、エケビ（Ekeby）という繁栄した村がありました。この村はニブロ湾（Nybroviken）の近くに位置し、商業活動が盛んに行われていました。19世紀まで、この広場はかつての2つの港湾のひとつと接しており、缶詰工場があったことから「パッカーレ広場」とも呼ばれていました。さらに、17世紀には魚の取引が行われていたため「フィスカー広場」とも称されていましたが、この名称は17世紀末まで使用されていたに過ぎません。

19世紀にはニブロ湾が埋め立てられ、広場は徐々に現代的な姿へと変貌を遂げましたが、同時に水質問題も抱えるようになり「泥海（Katthavet）」と呼ばれる水域が誕生しました。1850年代にこの地域は埋め立てられ、ノルマルム広場と改名され、同時に周辺にはべルツェリー公園（Berzelii park）が造成されました。かつての「グスタフ・アドルフ広場」の名称が復活した形となります。

ノルマルム広場は、1973年に起きたノルマルム広場強盗事件によって広く知られるようになりました。この事件はストックホルムだけでなく、他の地域にも影響を与えた出来事であり、社会に大きな衝撃を与えました。

大衆文化への影響

ノルマルム広場は、大衆文化にも取り上げられています。ボードゲーム「モノポリー」のスウェーデン版では、最も高価な土地として設定されています。また、2003年に放映されたテレビ映画『Norrmalmstorg』は、1973年のノルマルム広場強盗事件を題材としており、視聴者にこの事件の背景や影響を丁寧に描写しました。

ノルマルム広場は、ストックホルムの歴史と文化を感じることのできる魅力的なスポットです。その周辺には多くの施設やアクティビティがあり、訪れる人々にさまざまな体験を提供しています。

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