ノヴァ級

ノヴァ級（Nova Class）宇宙艦

ノヴァ級宇宙艦は、人気SFドラマ『スタートレック:ヴォイジャー』に登場する架空の宇宙船であり、惑星連邦の宇宙艦隊に所属しています。特にU.S.S.イクワノックス（NCC-72381）が、その特徴を際立たせています。これは第6シーズンで登場し、デルタ宇宙域で漂流していた自身の宇宙艦の一部として現れました。

概要

ノヴァ級は24世紀後半に開発された短距離科学調査艦であり、長年にわたって使われていたオーベルト級の後継船です。全長は165メートルで、小型の艦体を持ちますが、運用および生産効率の面で優れた性能を持っています。艦船の構造には柔軟性があり、さまざまな改造が可能なため、科学調査に特に適しています。

特徴

ノヴァ級は、長距離科学調査艦であるイントレピッド級と同様に、センサーを強化しており、大型のディフレクター盤を装備しています。また、補助ディフレクター盤を加えることで、非常に広範なセンサーレンジを確保しています。しかし、短距離任務用であるため、最高速度はワープ8（光速の1024倍）で、無補給で最大半年間の活動が可能です。このため、長距離科学調査艦ではあるイントレピッド級に比べ、移動可能な距離は限られています。

武装については、フェイザー、光子魚雷、マルチフェイズシールドが標準装備されていますが、火力は限られており、特にボーグ艦との交戦には参加していないという制約があります。また、艦長専用シャトルが艦の下部に装備されているほか、一般的なシャトルクラフトも搭載されています。

ノヴァ級改

『スタートレック:ヴォイジャー』の最終話において、別の未来を描いた2404年のシーンでは、ハリー・キム艦長が指揮するノヴァ級の改良型、U.S.S.ロードアイランド（NCC-72701）が登場します。この艦は後期の改良が施され、ディープスペースでの4年間の任務をこなしていました。設計者リック・スターンバックは、ノヴァ級が「最新型かつプロトタイプ」と見えるデザインを目指していたと述べており、改良型はさらに機能的で洗練されています。

改装された部分には、円盤部先端のディフレクター盤の小型化や、ブリッジのデザイン変更、脱出ポッドのハッチデザインの変更、インパルスエンジンの位置や形状の調整などが含まれます。

ノヴァ級の艦船一覧

1. U.S.S.ノヴァ（NX-72230→NCC-73515） - 初号艦。
2. U.S.S.イクワノックス（NCC-72381） - ルドルフ・ランサム大佐の指揮。
3. U.S.S.ロードアイランド（NCC-72701） - ハリー・キム艦長が指揮する改良型。
4. C.S.S.クイン（NCC-74536） - 地球連合所属。『スタートレック：ピカード』に登場。
5. C.S.S.ドアティ（NCC-75489） - 同様に地球連合所属。

ノヴァ級は、さまざまな技術的進化と改良を経て、独自の地位を確立した宇宙艦です。

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