ノーザンコンダクト

ノーザンコンダクト

ノーザンコンダクト（Northern Conduct）は、1989年生まれの日本の競走馬です。1992年のラジオたんぱ杯3歳ステークスを制覇したことで知られています。特筆すべきは、同年の二冠馬ミホノブルボンが、生涯で唯一1番人気を譲った馬であるという点です。

競走成績

1991年11月に京都競馬場でデビューし、岡潤一郎騎手を背に新馬戦を勝利しました。続く京都3歳ステークスでは3着に敗れますが、エリカ賞（500万下）とラジオたんぱ杯3歳ステークスを連勝し、その実力を示しました。ラジオたんぱ杯では、藤田伸二騎手が騎乗しました。

1992年は共同通信杯4歳ステークスから始動し、岡潤一郎騎手が再び騎乗しましたが、エアジョーダンの2着となりました。続くスプリングステークスでは武豊騎手が騎乗し、1番人気に支持されました。しかし、このレースにはミホノブルボン、ライスシャワー、サクラバクシンオー、マチカネタンホイザなど、後のG1馬や重賞勝ち馬が多数出走しており、ハイレベルな一戦となりました。結果として、ミホノブルボンが重馬場の中を単騎で逃げ切り、2着に7馬身差をつける圧勝を飾りました。ノーザンコンダクトは11着と惨敗し、人気を大きく裏切る結果となりました。このレースでは、2着に13番人気のマーメイドタバンが入り、馬連で54,780円の高配当となりました。

その後、長期休養を経て1993年4月に復帰戦を迎えます。河内洋騎手が騎乗しましたが、9着に敗れ、このレースを最後に引退しました。引退後の動向は明らかになっていません。

血統

ノーザンコンダクトの血統は以下の通りです。

父：ノーザンテースト
母：プリンセスリー
母の父：プリンスリーギフト

全妹のイブキピンクレディは、交流重賞の浦和記念など地方重賞を5勝したモエレトレジャー、九州王冠を制したモエレフェニックスを輩出しました。また、半妹（父トウカイテイオー）のポポチャンからは、オープン戦の米子ステークスを制したケントオーが出ています。

まとめ

ノーザンコンダクトは、ラジオたんぱ杯3歳ステークスを制した実力馬であり、二冠馬ミホノブルボンが唯一1番人気を譲った馬として競馬史にその名を残しています。クラシック戦線では不本意な結果に終わりましたが、その血統は後世に受け継がれ、優れた繁殖牝馬を輩出しています。

外部リンク

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