ノーザンファームしがらき

ノーザンファームしがらき：西の拠点として活躍する競走馬トレーニングセンター

滋賀県甲賀市信楽町に位置するノーザンファームしがらきは、競走馬のトレーニングを専門とするノーザンファーム系列の施設です。栗東トレーニングセンターから車で約30分というアクセスの良さも魅力の一つ。東京ドーム6個分に相当する約28ヘクタールの広大な敷地を有し、競走馬にとって理想的な環境を提供しています。

東の天栄と並ぶ、西の要

ノーザンファームしがらきは、福島県天栄村にあるノーザンファーム天栄と並び、ノーザンファームにおける東西の重要なトレーニング拠点として機能しています。栗東トレーニングセンターに近い立地を生かし、多くの栗東所属馬が利用しています。特に、美浦所属の堀宣行厩舎が積極的に利用していることでも知られています。

優れた設備と充実した環境

ノーザンファームしがらきの最大の特徴は、その充実した設備です。全長800mの直線坂路コースは、高低差が39.7mと栗東トレーニングセンターの坂路コース（32m）を上回り、馬の強化に最適です。この坂路コースには、馬を自動で感知するセンサーと3台のカメラが設置されており、馬の状況を詳細に記録。撮影された映像は、スタッフの騎乗技術向上にも役立てられています。

さらに、全天候対応のタペタトラックによる周回コース、角馬場2面、各厩舎に設置されたウォーキングマシンなど、馬の育成・調整に必要な設備が充実しています。12の厩舎には計370の馬房があり、厩舎ごとに6人のスタッフが配置され、1厩舎あたり約30頭の馬を丁寧に管理しています。

平均気温が栗東よりも約5度低い過ごしやすい気候も、馬にとって大きなメリットです。夏場の暑さによる負担を軽減し、より質の高いトレーニングを可能にしています。

輝かしい実績と未来

2010年秋の開場以来、ノーザンファームしがらきは、多くの活躍馬を輩出してきました。2011年にはオルフェーヴルがクラシック三冠を達成、翌2012年にはジェンティルドンナが牝馬三冠を制覇するなど、その存在感を示しています。これらの成功は、施設の充実度だけでなく、熟練スタッフの技術力と献身的な努力の賜物と言えるでしょう。

グリーンウッド・トレーニングからのスタッフとノーザンファーム各施設からの精鋭スタッフが集結したノーザンファームしがらきは、今後も日本の競走馬界を支える重要な役割を担っていくことでしょう。場長である松本康宏氏をはじめとするスタッフの弛まぬ努力によって、数々の名馬を育成し、競馬界に貢献し続けています。

施設概要

所在地：滋賀県甲賀市信楽町神山
敷地面積：約28ヘクタール
厩舎数：12厩舎
馬房数：370馬房
主要設備：800m直線坂路コース、900m周回コース、角馬場2面、ウォーキングマシンなど

関連施設

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* ノーザンファーム天栄

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