ハイウェイポリス91

「ハイウェイポリス91」（原題: Terror on Highway 91）は、アメリカのCBSで製作されたテレビドラマです。このドラマは、腐敗した保安官による不正と、それに立ち向かう保安官助手の姿を描いています。

概要

原作は、1984年に刊行された「Terror on Highway 59」というノンフィクション作品です。原作では、実際の事件が発生したテキサス州サンジャシント郡が舞台でしたが、ドラマではこれをケイド郡という架空の郡に置き換えています。そのため、完全なノンフィクションではなく、原作を基にしたフィクション作品となっています。

スタッフ

監督: ジェリー・ジェイムソン
製作: ダン・ウィット、コートニー・プレジャー
原作: スチュワート・スコフマン
撮影: ブライアン・ウェスト
音楽: アーティス・ケイン

キャスト

クレイ・ネルソン保安官助手: リッキー・シュローダー
ジェシー・バートン保安官: ジョージ・ズンザ
ジム・ウォーレン保安官助手: アット・クラーク
ローラ・タガート: ララ・フリン・ボイル
キース・エバンス: ブラッド・ドゥーリフ

あらすじ

ケイド郡保安官局で保安官助手として働くクレイは、新聞記者のエバンスからインタビューを受けます。エバンスは、ケイド郡保安官局が自動車道91号で行っている違法な取締りの実態を調査しており、クレイに内部告発を依頼します。クレイは、自身の経験を通して、保安官局の腐敗の実情を語り始めます。

高校時代、学校新聞の取材でバートン保安官と知り合ったクレイは、卒業後、保安官助手として採用されます。しかし、彼はすぐに保安官事務所の不正に直面します。助手の暴力、保安官の息子の放蕩、そして保安官の知り合いというだけで釈放される被疑者。事務所内は不正が横行していました。

クレイは連続窃盗犯を逮捕するなど、故郷に貢献する喜びも感じますが、保安官事務所の腐敗は深刻さを増していきます。ある日、非番のクレイは、保安官が被疑者を拷問している現場を目撃してしまいます。さらに、恋人のローラは、保安官と懇意にしている母親の言いつけで、保安官の息子と交際を始めます。

保安官は、郡の刑務所の建て替えのために、自動車道91号での取り締まりを強化するように指示します。助手たちは、些細な違反を取り締まり、ノルマを達成しようとします。保安官の息子とその友人たちは予備保安官助手に任命され、その暴走はさらにエスカレートします。クレイはウォーレンに相談しますが、彼は「郡の住民は選挙で批判できる」と説得します。

そんな中、クレイは同僚と大麻畑を調べに行きますが、そこにはランディの持ち物が落ちていました。囚人の労務班に刈り取らせたことを知ったクレイは、保安官が関与していることを確信します。押収物保管庫からは、全ての大麻が消えていました。保安官らが横流ししているのは明らかでした。

その後、FBIによる聞き取り調査が行われますが、クレイはFBIにも保安官に通じている者がいることを知り、不正を否定します。そして、保安官に不正を問い詰め、バッジを叩きつけて辞職します。

ケイド郡を去ったクレイは、別の警察組織で働き始めますが、故郷を恋しく思います。1年後、葬儀で帰郷したクレイに、バートン保安官は郡の治安悪化を理由に、ケイド郡に戻るように頼みます。クレイは葛藤の末、ケイド郡に戻ることを決意します。

しかし、ケイド郡保安官局は以前よりも腐敗が進んでおり、クレイは再び不正に立ち向かうことになります。ランディが薬物を盗むために自作自演をしたことを突き止めたクレイは、ウォーレンに報告しますが、彼はクレイの報告を一蹴します。クレイはウォーレンとの決別を決意します。

クレイはローラを説得してランディの家から連れ出し、匿います。新聞に内部告発の記事が掲載され、クレイは脅迫を受けます。判事はFBIに証言することを勧め、クレイは証言を決意します。この証言により、FBIはバートン保安官の不正を立件することができました。

クレイはウォーレンに全てを打ち明け、保安官に従わないで欲しいと懇願しますが、彼はクレイを非難します。バートン保安官、ランディ、ウォーレンらは有罪判決を受け、クレイは多くの人から恨まれますが、ケイド郡は正常化の機会を得ることができました。

ハイウェイポリス91