ハイエナ (KOF)

ハイエナ：裏社会を生き抜く敏腕情報屋

SNKの対戦型格闘ゲーム『KOF MAXIMUM IMPACT』（以下『MI』）シリーズに登場するハイエナは、独特のキャラクター性とトリッキーな戦闘スタイルで知られています。島田敏氏によって演じられる彼は、単なる悪役という枠を超え、プレイヤーに複雑な印象を与えます。

メフィストフェレスの影から這い上がる

ハイエナは、犯罪組織「メフィストフェレス」のボス、デュークに仕える腹心でした。口が達者で情報収集能力に長け、サウスタウンの闇社会に精通していた彼は、デュークの信頼を得ていました。しかし、デューク主催のキング・オブ・ファイターズでアルバ・メイラに敗北したデュークが姿を消したことで、ハイエナの生活は一変します。経済的基盤を失い、住む家も失った彼はどん底を経験しますが、それでも再起を賭け、自らキング・オブ・ファイターズへの出場を決意するのです。

ゲームにおけるハイエナ

『MI』ではイベントキャラクターとして登場しましたが、『MI2』以降はプレイヤーキャラクターとして参戦し、『MI2』では隠しキャラクターとして登場しました。キャッチコピーは「舌先三寸」。その名の通り、策略と巧みな話術で相手を翻弄するプレイスタイルが特徴です。

トリッキーな戦闘スタイル

ハイエナの技は、見た目とは異なる攻撃判定や、フェイントを多用するなど、非常にトリッキーです。そして、多くの技が「グロベリング」（うつ伏せ状態）に移行するという特徴を持ちます。このグロベリング状態は、ハイエナ独自の戦術であり、そこから繰り出される技も存在します。

ハイエナの必殺技と超必殺技

ハイエナの技は、カードを使った攻撃や、前転や宙返りを織り交ぜた華麗な体術が特徴です。主な技を以下に紹介します。

必殺技:

ハイエナ・ディール：水平にカードを投げる技。フェイントも可能。
ハイエナ・ジャイロ：回転しながら上昇する技。
ハイエナ・ダッシュ：移動技。
ハイエナ・ダイブ：ダッシュからの追撃技。顔面から突進し、グロベリングに移行。
ハイエナ・ローリング：ダッシュからの追撃技。前転しながら蹴り、グロベリングに移行。
ハイエナ・フライングボディアタック：空中からの体当たり。グロベリングに移行。
ハイエナ・スプリング：グロベリング状態からのバック転キック。
ハイエナ・ロケット：前蹴り。強攻撃でグロベリングに移行。

超必殺技:

今世紀最大にして最凶の演技：攻撃を受けると演出で倒れ込み、油断した相手に反撃。
今世紀最大にして最狂の騙し討ちっ!：グロベリングからの派生技。前転からの蹴り。
前代未聞のハイエナ祭りっ!：大量のカードを投げつける技。
JOKE：カード攻撃からの連続カード投げ。グロベリングに移行。オズワルドの「JOKER」のパロディ。
乾坤一擲のハイエナパンチっ!：空振りからのガード不能蹴り。グロベリングに移行。

ハイエナを取り巻く関係者

ハイエナの行動を理解するには、彼を取り巻く人物像を把握することが重要です。

デューク: ハイエナの元上司であり、組織「メフィストフェレス」のボス。
* ミニョン・ベアール: 対戦相手であり、ハイエナから茶化された相手。

ハイエナは、ゲームシステムや技の構成だけでなく、ストーリーやキャラクター設定においても独自の地位を築いています。彼の人生は、裏社会の生き様を象徴していると言えるでしょう。その複雑な魅力が、多くのプレイヤーを惹きつけているのです。

もう一度検索