バイカー

バイカーとは

「バイカー」という言葉は、オートバイに乗る人々を指します。言葉自体は名詞「bike」（バイク）に接尾辞「-er」が付いた形ですが、アメリカにおいてはオートバイや自転車に乗る人々、あるいはモーターサイクルクラブのメンバーを指すことが多く、日本ではより特定の意味合いを持っています。

「バイカー」の定義

日本において「バイカー」とは、主にアメリカンバイクに乗る人やその集団を指します。同じオートバイ乗りであっても、一般的には「ライダー」や「バイク乗り」と呼ばれ、バイカーという語が使われることはあまりありません。つまり、バイカーとして認識されるためには特定のスタイルや文化が求められることがあるのです。

バイカーのファッション

バイカーファッションは、そのスタイルの一環として重要な位置を占めています。特にアメリカのモーターサイクルクラブメンバーのスタイルを模範にするファッションが多く見られます。アメリカ映画『乱暴者』や『ワイルド・エンジェル』『イージー・ライダー』などに登場するキャラクターたちが身に着けていた服から影響を受けたファッションが定番となっています。

基本的には、VansonやSchottなどのブランドが製造するレザージャケット、レザーベスト、レザーパンツが多く、他にもジーンズやエンジニアブーツ、バイカーウォレット、ウォレットチェーンが一般的に好まれるアイテムです。レザーによる素材の選択は、耐久性と共にバイカー文化のシンボルとも言えます。

また、クラブメンバーは背中に特定のパッチをつけたジャケットを着用しており、このパッチは「MCパッチ」または「カラー」と呼ばれるもので、所属するクラブを示すものです。MCパッチにはそのクラブの名前、ロゴ、拠点とする地域が記されています。これらのパッチは、お互いのアイデンティティを強調する重要な要素です。

服装だけでなく、髪型にも特徴があります。長髪に無精ひげを生やすスタイルは、バイカーにとってカッコイイとされ、一般的なイメージを形成しています。

バイカーと犯罪

一方で、バイカーという言葉には犯罪的な側面も存在します。特定のバイカーギャングは、薬物取引や売春などの反社会的行為によって利益を得る組織として知られています。日本国内では1990年代に横浜などで同様のグループが現れましたが、彼らは必ずしも営利目的の犯罪に関与していたわけではなく、不良グループとして活動していた事例が多かったと言えます。

専門雑誌

バイカー文化は雑誌というメディアによっても支えられています。代表的な雑誌には、『バイカーズステーション』（遊風社）、『ガールズバイカー』（造形社）、『ストリートバイカーズ』（三栄書房）、『バイカーモン』（源）、そして『VIBS』（海王社）などがあります。これらの雑誌は、最新のバイク情報やファッション、文化についての特集を組むことで、多くのバイカーに愛されているのです。

まとめ

「バイカー」という言葉は単にオートバイに乗る人を指すだけでなく、その文化やファッション、さらには犯罪の側面まで多岐にわたり解釈されます。日本においてのバイカーは特にアメリカ文化の影響を受けており、それが独自のスタイルやコミュニティを形成しています。バイカーとしての生き方は、自分自身のスタイルを表現しつつ、同じ志を持つ仲間との絆を深めることに他なりません。

もう一度検索