ハインリヒ・ハウスラー(Heinrich Haussler、
1984年2月25日 - )は、
オーストラリア、
ニューサウスウェールズ州インヴェレル出身の
自転車競技(ロードレース)選手です。
プロへの道
父親が
ドイツ人、母親が
オーストラリア人という家庭に育ち、二重国籍を持ちます。
1999年、15歳の時にプロの自転車選手を目指し、父の故郷である
ドイツへ渡りました。
2000年には
ドイツ国内選手権ジュニア部門個人ロードレースで優勝、
2002年には国内選手権個人タイムトライアルで優勝するなど、早くから才能を発揮しました。
プロとしての活躍
2005年、
ゲロルシュタイナーと契約し、プロ選手としてのキャリアをスタートさせます。同年、ブエルタ・ア・エスパーニャ第19ステージで優勝(総合53位)を果たし、その実力を証明しました。
2009年には、新しく結成された
サーヴェロ・テストチームへ移籍。ツアー・オブ・カタールでは総合2位、ポイント賞、新人賞を獲得。ミラノ〜サンレモでは2位、ロンド・ファン・フラーンデレンでも2位と、主要なレースで好成績を残しました。また、ツール・ド・フランス第13ステージでは、見事な逃げ切りでグランツール通算2勝目を飾りました。
2010年には、
オーストラリア国籍を取得し、自国開催の世界選手権への出場を目指しましたが、膝の故障により出場は叶いませんでした。2011年にはガーミン・サーヴェロ(後のガーミン・シャープ)へ移籍し、パリ〜ニースでのポイント賞獲得、ツアー・オブ・北京での区間優勝(第2ステージ)など、新たなチームでも活躍を見せました。
その後
2013年、IAMサイクリングへ移籍。ヘント〜ウェヴェルヘムで4位、ロンド・ファン・フラーンデレンで6位と、クラシックレースでも存在感を示しました。2017年にはバーレーン・メリダへ移籍し、更なる活躍を目指しました。
プレースタイル
ハウスラーは、スプリンターとしての能力に加えて、タイムトライアルでの実績や、山岳もこなせる登坂力も持ち合わせています。これらの能力を生かし、ステージレースでは積極的に逃げ集団に加わって勝利を狙ったり、ワンデーレースでも安定した成績を収めるなど、様々なレースで活躍できる万能型の選手です。
外部リンク
公式サイト
ハインリヒ・ハウスラー - サイクリングアーカイヴス(英語)