ハウメニージャパン!

『ハウメニージャパン!』は、2008年 5月17日にTBS系列で特別番組として放送された、数の観点から日本の現状を探るユニークな雑学系バラエティ番組です。正式名称は『ハウメニージャパン! 数えて分かった新事実』。

概要

番組の根幹をなすテーマは、「日本には一体いくつ〇〇が存在するのか？」という問いです。この素朴ながらも奥深い疑問を出発点に、様々な事物の数やその分布、多寡といった情報を収集・分析することで、これまで知られていなかった意外な事実や興味深い現状を紐解いていくスタイルで進行しました。単なる数を羅列するのではなく、その背後にある物語や背景を探る情報バラエティとしての側面も持ち合わせていました。

出演者

番組の進行役は、「日本ハウメニーの会」会長という設定でさまぁ〜ずの大竹一樹が務めました。彼のユニークなキャラクターは番組の大きな特徴の一つです。会長秘書役として、当時のTBSアナウンサーである竹内香苗が脇を固めました。スタジオには、さまぁ〜ずの三村マサカズをはじめ、伊集院光、細川茂樹、片瀬那奈、里田まいといった個性豊かなパネラー陣が集結し、VTRで提示される情報に対するトークやリアクションで番組を盛り上げました。

進行形式

番組は、まず大竹会長がスタジオのパネラーたちに、16分割された画面に映し出された複数のテーマの中から興味のあるものを選ばせる形で始まります。しかし、実際には大竹会長が「ここは一旦、〇〇で…」と、番組側で事前に取材・準備が進められている特定のテーマへ巧みに、時には強引に誘導するというのがお決まりのパターンでした。選ばれたテーマに関する情報はVTRで紹介され、その後、スタジオでパネラー陣との間で感想や関連情報についてのトークが繰り広げられました。VTRの前に、テーマに関連したクイズが出題されることもありましたが、正解者には特に豪華な賞品はなく、称賛されるのみでした。一方、クイズの不正解者のうち、最も正解からかけ離れた解答をしたパネラーには、「プライベートハウメニー」と称される罰ゲームが課されました。これは、少し恥ずかしいと感じるかもしれないパネラー自身の個人的な「数」に関する情報（例：過去に〇〇した回数、〇〇のサイズなど）を暴露するというもので、番組に笑いを加える要素となっていました。

取り上げられた主なテーマ

この番組で「数」の観点から深掘りされたテーマは多岐に渡りました。その一部を以下に挙げます。

日本国内に存在する動物園の数、およびそこで最も多く飼育されている動物の種類。
全国各地に存在するブランド牛の種類。
飲食店などが提供する大食いチャレンジメニューの種類や、設定されている最高賞金額。
80歳を超えてなお現役で働く個人タクシー運転手の数、そして彼らの人生経験。
モノマネ芸人の数と、彼らに最も頻繁にモノマネされている有名人。
全国の鉄道駅で販売されている駅弁の種類。
多様化するラーメンの種類や、話題の変わり種ラーメン。
創業から100年以上を経過した老舗温泉旅館の数、そしてその旅館が提供するユニークなサービス。

「プライベートハウメニー」のエピソード

番組のエンターテイメント性を高めた「プライベートハウメニー」コーナーでは、パネラーたちの意外な一面が明らかになりました。例えば、里田まいは子供の頃に習っていた習い事の数が8つであったこと、片瀬那奈は年間1825回も体のどこかをぶつけているという驚きの回数、伊集院光はジョギングを始めてから3キロで排便したくなることやパンツのサイズが5Lであること、三村マサカズはこれまでの人生で泥酔して記憶を失くした日が7064日もあるという豪快なエピソードや、知っている道が国道246号線のみであること（これは伊集院の巻き添えで明らかに）、細川茂樹は半年間にネットショッピングを165回利用したことや、高校の卒業式で制服のボタンを9個取られたことなどが、それぞれ「プライベートハウメニー」として公表されました。

その他の特徴的なエピソード

番組内では、司会の大竹会長が数取器を手にバードウォッチングのような扮装で登場し、日本野鳥の会を彷彿とさせる演出で視聴者を楽しませました。また、各テーマに関連して「動物園においてゴリラはコアラよりもはるかに少なく貴重である」といった動物に関する豆知識や、「タクシーの料金メーターにおけるお得な見方」といった日常生活に役立つ情報など、タメになる雑学も随所に織り込まれていました。進行面では、大竹会長がテーマ誘導を試みるも、里田まいが狙っていた「80歳以上のタクシー運転手」のテーマを偶然にも的中させてしまい、大竹会長が苦笑いを浮かべる一幕もあり、番組に予期せぬ展開が生まれました。テーマ曲には、郷ひろみの楽曲「2億4千万の瞳」が使用され、番組の「数」にまつわるコンセプトと軽快にマッチしていました。番組制作には、様々な協力会社のサポートのもと、多くのスタッフが携わりました。

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