ハギノハイグレイド

ハギノハイグレイド(Hagino High Grade)は、1996年4月21日生まれの競走馬です。2001年と2002年の東海ステークス、そして2002年のアンタレスステークスなど、数々の重賞競走でその名を馳せました。

デビューは1999年2月、中京競馬場の芝1800mの新馬戦でした。華々しいデビューを飾りましたが、その後芝路線では思うような結果を残せず、7戦目からダート路線に転向します。転向後は着実に力をつけ、2000年にはオープン入りを目指し、ダート1800m戦で精力的にレースに挑みました。

転向から約3ヶ月で2勝を挙げたものの、オープン入りは叶わず、一旦休養に入ります。休養明けの2000年6月、駒場特別と大沼ステークスを連勝。勢いに乗って、2001年1月には重賞競走である平安ステークスに挑み、2着と好走。その後も交流重賞の佐賀記念で2着、そして仁川ステークスでオープン競走初勝利を挙げました。

そして迎えた2001年5月、東海ステークスで日本レコードタイムを記録、重賞初制覇を飾ります。以降はダート重賞戦線の常連となり、1800m以上の距離で活躍を続けました。同年にはアンタレスステークスも制し、重賞2勝目を挙げます。さらに、翌2002年の東海ステークスでは前年の自身記録を更新する世界レコードタイムで優勝。東海ステークス史上2頭目となる連覇を達成しました。

GI競走では勝利こそありませんでしたが、川崎記念2着、ジャパンカップダート3着、JBCクラシック3着など、中央・地方問わず、安定した成績を残しました。しかし、2003年12月に裂蹄、2004年10月には右前第2副管骨骨折を発症するなど、怪我に苦しむ時期もありました。怪我からの復帰後も、以前のような輝かしい活躍を取り戻すことができず、2005年8月に現役を引退しました。

引退後は種牡馬として繋養されましたが、多くの産駒を残すことなく、2013年に種牡馬を引退。その後は乗馬として生活を送りました。2020年からは鹿児島県姶良郡のホーストラストで繋養され、そこで2021年3月2日に死亡しました。

ハギノハイグレイドは、ダート路線で活躍した名馬として記憶されています。そのスピードとスタミナ、そして不屈の闘志は多くのファンを魅了しました。その短いながらも華々しい競走生活と、その後の人生は、多くの競走馬ファンに深い印象を残しました。全弟にはダートオープン特別で2勝を挙げたホーマンベルウィンがいます。

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