ハダウェイ

ハダウェイ (Haddaway)

ハダウェイ（Haddaway、本名 Nestor Alexander Haddaway）は、1990年代に一世を風靡したドイツの歌手、シンガーソングライターです。特に、1993年のメガヒット曲「ホワット・イズ・ラブ（What Is Love）」は、世界中で大ヒットを記録し、彼の名を一躍有名にしました。

デビュー前

1965年1月9日にトリニダード・トバゴで生まれたハダウェイは、9歳の時にアメリカのワシントンD.C.に移住しました。幼少期からルイ・アームストロングの音楽に親しみ、ミード高校時代にはトランペットを習得し、「Chances」というバンドを結成しました。1987年にドイツのケルンに移住し、バーで働きながら、ファッション関連のショーや撮影を企画する会社を設立しました。

デビュー後

1992年、ドイツのレーベルであるCoconut Recordsからファーストシングル「ホワット・イズ・ラブ」をリリース。この曲は、ドイツやイギリスのチャートで2位を獲得するなど、ヨーロッパ中で大ヒットとなりました。ドイツ国内では90万枚を売り上げトリプルゴールドディスク、イギリスでは40万枚を売り上げゴールドディスクを獲得しました。1993年にはアメリカでもヒットし、ビルボードのHot 100で最高11位を記録、50万枚の売り上げでゴールドディスクを獲得しました。1994年初頭には、全世界でのセールスが260万枚に達しました。

1994年にはセカンドシングル「ライフ（Life）」をリリースし、ドイツで2位、イギリスで6位、アメリカで41位にランクイン。全世界で150万枚以上のセールスを記録しました。その後も、「アイ・ミス・ユー（I Miss You）」や「ロック・マイ・ハート（Rock My Heart）」などのシングルがヒットし、これらの楽曲を収録したデビューアルバム「ホワット・イズ・ラブ (アルバム)（What Is Love (The Album)）」は、ドイツで50万枚（ゴールド）、イギリスとフランスで10万枚（ゴールド）を売り上げ、全世界で100万枚以上を売り上げるミリオンセラーとなりました。

1995年にはセカンドアルバム「ザ・ドライヴ（The Drive）」、シングル「フライ・アウェイ（Fly Away）」と「キャッチ・ア・ファイア（Catch a Fire）」もヨーロッパでヒットしました。1996年、「ホワット・イズ・ラブ」は、アメリカのコメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ（Saturday Night Live）」のスキット「ザ・ロクスベリー・ガイズ（The Roxbury Guys）」のBGMに使用され、再び注目を集めました。このスキットでは、ウィル・フェレルとクリス・カッテンが演じる兄弟が曲に合わせて頭を振る仕草（ボビング）が特徴的で、インターネット上でミームとして広まりました。1998年には、ザ・ロクスベリー・ガイズの映画版「ロクスベリー・ナイト・フィーバー（A Night at the Roxbury）」にも「ホワット・イズ・ラブ」が使用されました。しかし、1998年リリースのサードアルバム「Let's Do It Now」以降は、アルバムのセールスが落ち込み、チャート入りを逃す結果となりました。

その後

2004年と2005年には、往年のポップスターが集うテレビ番組に相次いで出演しました。ドイツの「Comeback – Die große Chance」や、イギリスとアメリカの「Hit Me Baby, One More Time」に出演し、ベリンダ・カーライルやザ・ナックらと共演しました。2008年には、「ホワット・イズ・ラブ」が第42回スーパーボウルのペプシCM「Wake Up People」に使用され、トロイ・エイクマン、LL・クール・J、ミッシー・エリオットらが出演しました。2008年には、Dr.アルバンと組んでシングル「I Love the 90's」をリリース。2009年には、ドイツのDJ Klaasがリミックスした「ホワット・イズ・ラブ」（What Is Love 2k9）がチャート入りしました。2010年には、エミネムがシングル「ノー・ラヴ（No Love）」で「ホワット・イズ・ラブ」をサンプリングしました。2012年には、The Mad Stuntmanをフィーチャーしたシングル「Up and Up」がダンスクラブチャートで20位にランクインしました。

私生活

現在は、ドイツのケルンとオーストリアのキッツビュールに住居を構えています。

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム
コンピレーション・アルバム
* シングル

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