ハッセルブラッド・マスターズ・アワード

ハッセルブラッド・マスターズ・アワード

「ハッセルブラッド・マスターズ・アワード」は、スウェーデンのカメラメーカーであるハッセルブラッドが主催する、世界で最も権威のあるフォトコンテストの一つとして知られています。このコンテストは、プロフェッショナルな写真家だけでなく、新進気鋭の写真家にとっても、自身の才能を世界に示す絶好の機会となっています。

コンテストの歴史

ハッセルブラッド・マスターズ・アワードは2001年に創設され、当初は毎月受賞者を選出していました。その後、2008年からは開催形式を変更し、2年に一度の隔年開催となりました。開催時期は、ドイツのケルンで開催される世界最大のカメラ見本市「フォトキナ」に合わせており、受賞作品はフォトキナの会場で展示され、世界中から集まる多くの来場者の目に触れることになります。

アワードの特徴

このアワードの大きな特徴は、カテゴリー別に受賞者を選出している点です。例えば、2012年には建築、ファインアート、一般、風景/自然、ウェディング、ポートレート、エディトリアル、動物、アップアンドカミング、ファッション/ビューティーの11カテゴリーから、それぞれ1名の受賞者が選出されました。2014年からはカテゴリーが12に増える予定です。多様なジャンルの写真作品を評価することで、写真芸術の幅広さを示しています。

写真集と展示会

受賞作品は、ハッセルブラッド・マスターズ・ブックという写真集にまとめられ、ドイツの出版社TeNeuesから世界中で販売されています。この写真集は、受賞者の才能を世界に広める重要な役割を果たしています。また、受賞作品は世界各地の都市で展示会が開催されており、2012年からは東京も展示都市に選ばれました。展示都市は、東京の他にニューヨーク、ロサンゼルス、ベルリン、ロンドン、上海があり、世界中の人々に受賞作品を鑑賞する機会を提供しています。

受賞者一覧（一部）

以下に、過去の受賞者の一部を紹介します。

2001年: アントン・コービン、ペール・ナーゲル、ハワード・シャッツなど
2002年: ジム・ブランデンバーグ、マイケル・ハルスバンド、ロドニー・スミスなど
2003年: パトリック・デマルシェリエ、サラ・シルバー、ジョイス・テニスンなど
2004年: アルバート・ワトソン、メアリー・エレン・マーク、ナイジェル・パリーなど
2005年: スーザ・スカローラ、グレッグ・ホッキング、ロイス・グリーンフィールドなど
2006年: ワーウィック・セイント、カルロス・セラーノ、ジャック・ガイなど
2007年: ラッセル・ジェームス、マルコ・グロブ、ピーター・マティスなど
2008年: オーガスト・ブラッドリー、ジュリア・フラートン＝バッテン、ルイ・パルなど
2009年: ライル・オワーコ、マーク・ホルツハウゼン、ニーナ・バーマンなど
2012年: ビセンテ・アンソラ、ジョー・フェルズマン、ジョン・ローウェンスタインなど

これらの受賞者たちは、写真界を代表する才能ある写真家たちであり、ハッセルブラッド・マスターズ・アワードが、世界的に権威のあるフォトコンテストであることを示しています。毎年、新たな才能がこのコンテストを通じて世界に羽ばたき、写真芸術の未来を切り開いています。

外部リンク

Hasselblad Masters Awards
Hasselblad Masters website

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