ハッピー・オールド・イヤー

ハッピー・オールド・イヤー (2019年のタイ映画)

『ハッピー・オールド・イヤー』（タイ語: ฮาวทูทิ้ง ทิ้งอย่างไร..ไม่ให้เหลือเธอ、英語: Happy Old Year）は、2019年12月26日に公開されたタイのロマンチックドラマ映画です。ナワポン・タムロンラタナリットが監督・脚本を務め、チュティモン・ジョンジャルーンスックジン、サニー・スワンメーターノンらが出演しています。自身の事務所を作るために実家を改装することにした主人公が、断捨離を通して過去の恋と向き合う姿を描きます。本記事では映画のあらすじ、キャスト、制作背景、日本での公開情報、評価について解説します。

あらすじ

北欧留学から帰国したジーンは、インテリアデザイナーとして実家を改装し、自身の事務所にすることを計画します。実家は父親の遺品や不用品で溢れかえっており、家族も窮屈な生活を送っていました。ジーンは友人である建築デザイナーのピンクに依頼し、1ヶ月で改装の準備を始めることになります。

古い雑誌やCD、携帯電話など、次々と不要品を処分していくジーン。しかし、過去の恋人エムから借りたカメラが見つかり、返却を試みるうちに、過去の感情が蘇ってきます。「物を捨てるのと人を捨てるのは違う」とピンクに諭され、ジーンはエムに会いに行き、謝罪します。エムとの再会を通して、ジーンは自身の過去の行動を反省し、家族や友人との関係を見つめ直していきます。

断捨離を進める中で、ジーンは本当に大切なもの、残すべきものに気づき始めます。家族写真や思い出の品を通して、過去と向き合い、未来への一歩を踏み出す姿が描かれています。

登場人物と演者

ジーン (จีน): チュティモン・ジョンジャルーンスックジン
エム (เอ็ม): サニー・スワンメーターノン
ジーンとジェーの母: アパシリ・チャンタラッサミー
ミー (มี่): サリカー・サートシンスパー
ジェー (เจย์): ティラワット・ゴーサワン
ピンク (พิงค์): パッチャー・キットチャイジャルーン

制作

ナワポン・タムロンラタナリット監督は、自身の元日の大掃除の経験から着想を得て、脚本を執筆しました。物を整理する際に、その物に関する出来事や人物を思い出すというアイデアが、映画の核となっています。主演の2人は通常のスクリプトテストで選ばれました。撮影では3:2のアスペクト比を使用し、人物の顔に焦点を当てることで、感情をより深く表現しています。

日本での公開

2020年3月に開催された第15回大阪アジアン映画祭で上映された後、同年12月11日より全国で公開されました。

評価

A DAY誌は、ナワポン監督の演出、音楽、編集を高く評価し、登場人物の関係性を深く掘り下げていると評しました。デイリーニュースは、過去の思い出が反映されたメロディアスなBGMが映画を盛り上げていると評価しています。主演のチュティモンとサニーの演技も高く評価され、観客に感情移入しやすいリアリティがあると評されました。

外部リンク

* ハッピー・オールド・イヤー - Facebook

まとめ

『ハッピー・オールド・イヤー』は、断捨離を通して過去と向き合い、人間関係を見つめ直す、心温まるドラマです。ミニマリストを目指す主人公の葛藤や成長を通して、本当に大切なものとは何かを考えさせられる作品となっています。

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