ハネムーンは命がけ

『ハネムーンは命がけ』 (1993) - 結婚は、スリル満点のミステリー？

『ハネムーンは命がけ』（原題：So I Married an Axe Murderer）は、コメディアン、マイク・マイヤーズが主演を務める、サスペンスとコメディが融合した異色の作品です。

あらすじ

主人公チャーリー（マイク・マイヤーズ）は、恋多き男ですが、なぜかいつもすぐに破局を迎えてしまいます。そんな彼は、ナイトクラブで自作の詩を朗読し、失恋の憂さを晴らす日々を送っていました。親友のトニー（アンソニー・ラパーリア）も、様々なアドバイスを試みますが、どれも決定打には欠けます。

ある日、チャーリーは実家へ向かう途中で立ち寄った肉屋で、店を切り盛りする女性、ハリエット（ナンシー・トラヴィス）に一目惚れします。彼は積極的にアプローチを開始し、ハリエットもまた、チャーリーに惹かれていきます。趣味や価値観も合い、結婚を意識し始めたチャーリーは、ハリエットを両親に紹介することに。

しかし、実家での食事中、チャーリーは母親が読んでいたタブロイド紙の記事に目が留まります。そこには、結婚初夜に新郎を殺害するという連続殺人犯の記事が掲載されており、記事の内容がハリエットに酷似していたのです。不安になったチャーリーはトニーに相談しますが、相手にしてもらえません。次第にチャーリーとハリエットの間には溝が生まれ、破局の危機を迎えますが、考えすぎだと反省したチャーリーは、再びハリエットにプロポーズ。彼女は快諾し、二人は盛大な結婚式を挙げ、ハネムーンへと出発します。

作品の魅力

本作の魅力は、何と言ってもマイク・マイヤーズのコミカルな演技です。彼は主人公チャーリーに加え、スコットランド移民の父親スチュワートの二役を演じ、その才能を遺憾なく発揮しています。また、ナンシー・トラヴィス、アンソニー・ラパーリア、ブレンダ・フリッカーといった個性豊かなキャスト陣も、作品に深みを与えています。

サスペンスフルな展開と、随所に散りばめられたユーモアが絶妙に絡み合い、観る者を飽きさせません。結婚に対する不安や恐怖を描きながらも、最終的には愛の力を信じさせてくれる、そんな作品です。

キャスト

チャーリー / スチュワート・マッケンジー：マイク・マイヤーズ
ハリエット・マイケルズ：ナンシー・トラヴィス
トニー・ガーディノ：アンソニー・ラパーリア
メイ・マッケンジー：ブレンダ・フリッカー
ローズ・マイケルズ：アマンダ・プラマー
アルカトラズ島ガイド：フィル・ハートマン

スタッフ

監督：トーマス・シュラム
脚本：ロビー・フォックス
* 音楽：ブルース・ブロートン


『ハネムーンは命がけ』は、結婚という人生の大きな決断を前に、誰もが抱くかもしれない不安や疑念を、コミカルかつスリリングに描いた作品です。ぜひ一度、ご覧になってみてください。

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