ハバナ州

ハバナ州（Provincia de La Habana）

ハバナ州は、かつてキューバに存在した州であり、2011年1月1日にアルテミーサ州とマヤベケ州の2つの新しい州に分割されました。本記事では、分割前のハバナ州の地理、産業、人口構成について解説します。

地理

ハバナ州は、キューバの西部に位置していました。州の中央部にはハバナ市（ラ・アバーナ）がありましたが、1976年の再編成によってハバナ市は単独の行政区域となり、ハバナ州には含まれませんでした。ハバナ州はハバナ市を囲むように位置し、西側はピナール・デル・リオ州、東側はマタンサス州に接していました。州の南北はカリブ海に面しており、特に南側の海岸線は湿地や沼沢地が広がっていました。

産業

ハバナ州の農業は、食料生産が中心でした。特に、牛、ジャガイモ、果物の生産が盛んでした。キューバの他の地域とは異なり、砂糖やタバコの生産は州経済に占める割合はわずかでした。また、大規模な発電所や製糖工場が存在するなど、州内は比較的産業化が進んでいました。

人口構成

2004年の国勢調査によると、ハバナ州の人口は72万2045人でした。州の面積は5731.59平方キロメートルであり、人口密度は1平方キロメートルあたり126.0人でした。州内で2番目に大きい都市はアルテミサであり、人口は約8万1209人でした。

分割

2011年1月1日、ハバナ州はアルテミサ州とマヤベケ州の2つの新しい州に分割されました。この分割により、ハバナ州は消滅しましたが、その歴史と地理的特徴はキューバの地域史において重要な位置を占めています。

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