ハビエル・マスチェラーノ

ハビエル・マスチェラーノ：輝けるキャリアと指導者への転身

ハビエル・マスチェラーノは、1984年6月8日、アルゼンチンのサンタフェ州サンロレンソに生まれたイタリア系アルゼンチン人の元サッカー選手です。ポジションはディフェンダーとミッドフィールダーを兼任し、卓越した守備力とリーダーシップで知られています。イタリア国籍も保有しているため、ハビエル・マスケラーノと表記されることもあります。

クラブでの活躍

地元クラブでフォワードとしてキャリアをスタートさせますが、父親がコーチを務めていたクラブでミッドフィールダーに転向。14歳でリーベル・プレートの下部組織に入団し、2003年にトップチームデビューを果たします。2004年にはクラウスーラでリーグ優勝を経験するも、欧州クラブからの関心を退け、アルゼンチンに残留。その後、ブラジルのコリンチャンス、イングランドのウェストハム・ユナイテッドを経て、2007年にリヴァプールへ移籍します。

リヴァプールでは、移籍騒動に見舞われながらも、UEFAチャンピオンズリーグ決勝進出に貢献。2008年には完全移籍を果たし、プレミアリーグでも活躍しました。マンチェスター・ユナイテッド戦での退場や、エヴァートン戦での劇的なゴール（公式記録ではオウンゴール）など、数々のエピソードを残しています。

2010年、FCバルセロナへ移籍。当初は控え選手でしたが、怪我人の発生によりセンターバックとして定位置を獲得。2017年にオサスナ戦で移籍後初ゴールを記録するなど、バルセロナでも長きに渡り活躍しました。2018年には中国の河北華夏幸福、その後アルゼンチンのエストゥディアンテス・デ・ラ・プラタを経て、2020年に現役を引退しました。

アルゼンチン代表での活躍

ユース時代から才能を発揮し、10代の頃からアルゼンチン代表に招集されます。U-17ワールドカップやFIFAワールドユース選手権で活躍し、2004年と2008年のアテネオリンピックと北京オリンピックでは、2大会連続で金メダルを獲得するという偉業を達成しました。これはアルゼンチン選手として初の快挙です。

A代表では2003年にデビュー。コパ・アメリカやFIFAワールドカップなど主要大会に数多く出場し、2008年にはディエゴ・マラドーナ監督の下でキャプテンに就任しました。2014 FIFAワールドカップでは、チームを準優勝に導く活躍を見せ、2018 FIFAワールドカップ出場を決め代表を引退しました。母国アルゼンチンでは、その功績を称え、記念プレートが設置されるなど、国民的な英雄となっています。

指導者としてのキャリア

2021年12月、U-20アルゼンチン代表監督に就任。しかし、2023年3月に行われた南米ユース選手権でグループリーグ敗退となり、FIFA U-20ワールドカップ出場権を獲得できず、同年3月に監督を辞任しました。

まとめ

ハビエル・マスチェラーノは、選手として、そして指導者として、アルゼンチンサッカー界に大きな足跡を残した人物です。彼の卓越した才能、類まれなリーダーシップ、そして不屈の精神は、多くのサッカーファンに長く記憶されるでしょう。今後の指導者としての活躍にも期待がかかります。

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