エストゥディアンテス・デ・ラ・プラタ

クルブ・エストゥディアンテス・デ・ラ・プラタ：アルゼンチンの誇る名門クラブ

アルゼンチン・ブエノスアイレス州ラ・プラタを本拠地とするプロサッカークラブ、エストゥディアンテス・デ・ラ・プラタ。1905年の創設以来、国内外で数々の栄光を掴み、アルゼンチンサッカー史にその名を刻んできた名門クラブです。本拠地はエスタディオ・ホルヘ・ルイス・ヒルシです。

激動の歴史：創設から黄金期、そして現代へ

エストゥディアンテスの歴史は、1905年、当時存在した別のクラブからサッカー部門が独立したことに始まります。フットボールへの熱意を胸に抱いた学生たちが中心となり、「クルブ・アトレティコ・エストゥディアンテス」として創設されました。その後、1935年にクルブ・ラ・プラタと合併し、現在のクラブ名となりました。

1960年代後半は、オスバルド・スベルディア監督の下、黄金時代を築きます。革新的な戦術と、卓越した選手たちの才能が相乗効果を生み出し、1967年にはアルゼンチンの5大クラブ以外で初めてリーグ優勝を達成。さらに、1968年にはコパ・リベルタドーレスで優勝、インターコンチネンタルカップでもマンチェスター・ユナイテッドを破り、世界一に輝きました。

続く1969年、1970年もコパ・リベルタドーレスを連覇する偉業を達成しますが、インターコンチネンタルカップでは惜しくも敗れています。この時代には、後にアルゼンチン代表監督も務めるカルロス・ビラルドや、後にスター選手となるフアン・ラモン・ベロンの父、フアン・ベロンらが活躍しました。

1980年代にはビラルドが監督に就任し、リーグ優勝を果たすなど再び躍進しますが、その後は低迷期が続きます。1994年には2部リーグに降格する苦境も経験しましたが、若き日のマルティン・パレルモらによって1部リーグ復帰を果たしました。そして、フアン・セバスティアン・ベロン（フアン・ラモン・ベロンの息子）の活躍も相まって、2000年代後半から再び隆盛期を迎えます。

2006年には、ディエゴ・シメオネ監督の下、23年ぶりのリーグ優勝。2009年には、息子のフアン・セバスティアン・ベロンが活躍し、コパ・リベルタドーレスで39年ぶり4回目の優勝を飾るなど、再び世界的な舞台で存在感を示しています。2019年には改築された本拠地スタジアムが再オープンし、新たな歴史を刻み始めました。

ユニフォーム：伝統と変遷

創設当初は赤と白の縦縞でしたが、他クラブと類似していたため、デザイン変更を余儀なくされました。その後、赤地に太い白の横縞のデザインを経て、現在では再び赤と白の縦縞のデザインが受け継がれています。

ライバル：クラシコ・プラテンセ

エストゥディアンテス最大のライバルは、同じラ・プラタを本拠地とするクラブ・デ・ヒムナシア・イ・エスグリマ・ラ・プラタです。両チームによる試合は「クラシコ・プラテンセ」と呼ばれ、アルゼンチンでも屈指の人気を誇るダービーマッチとなっています。

サポーター：ウルグアイのクラブとの特別な絆

エストゥディアンテスのサポーターは、ウルグアイのCAペニャロールのサポーターと強い友情で結ばれています。そのきっかけは、エストゥディアンテスのサポーターリーダーの1人がウルグアイ人でペニャロールのサポーターでもあったことにあります。

数々のタイトル：輝かしい功績

エストゥディアンテスは、国内リーグ優勝5回、コパ・リベルタドーレス優勝4回、インターコンチネンタルカップ優勝1回など、数々のタイトルを獲得しています。

まとめ

エストゥディアンテス・デ・ラ・プラタは、激動の歴史を歩んできたクラブです。幾多の苦難を乗り越えながら、常に進化し、アルゼンチンサッカー界、そして世界サッカー界において重要な役割を果たしてきました。今後も、その伝統と革新性を持ち続け、新たな歴史を創造していくことでしょう。

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