ハマ3

ハマ3：ハマっているものを漫才で紹介するバラエティ番組

2013年4月16日から10月1日にかけて、フジテレビ系列の一部局で放送されたバラエティ番組『ハマ3』（ハマサーン）は、THE MANZAI 2012で優勝を果たしたお笑いコンビ・ハマカーンがMCを務めた番組です。優勝賞品として獲得したレギュラー番組ということもあり、大きな注目を集めました。

番組の最大の特徴は、THE MANZAI 2012認定漫才師たちが、それぞれ「ハマっているものベスト3」を、漫才形式で発表するという斬新なスタイルです。お笑い芸人たちの持ち味を活かした軽妙な掛け合いと、普段は見られない彼らの意外な一面を垣間見ることができる点が魅力でした。漫才をベースとした構成により、笑いを追求しつつ、出演者たちの個性あふれる「ハマり」を深く掘り下げていく、奥行きのある内容となっていました。

番組には、MCのハマカーン（浜谷健司、神田伸一郎）に加え、毎週異なる女性ゲストが出演。彼らと漫才師たちの絶妙な掛け合いは、番組に華やかさと軽快さを添えていました。 様々な分野で活躍する女性ゲストを招くことで、視聴者層の拡大にも貢献していたと考えられます。

『ハマ3』は、フジテレビが2007年から放送していた火曜から金曜深夜の帯番組シリーズの最後を飾る番組でもありました。このシリーズは『ショーパン』から始まり、長きに渡り視聴者を楽しませてきましたが、『ハマ3』をもって終了。一つの時代の終わりを象徴する番組ともいえるでしょう。2013年9月の終了は、番組ファンにとって大きな寂しさをもたらしたことは間違いありません。

スタッフ陣も、番組の成功に大きく貢献しました。構成には大平尚志氏、酒井義文氏、デスクには高畑知恵子氏、広報には瀬田裕幸氏など、ベテランから若手まで、多彩な人材が参加。それぞれの持ち場で高い能力を発揮し、番組のクオリティを支えました。ディレクターには牛窪真二氏、新井孝輔氏、筧大輝氏（以前はFD）、演出には小仲正重氏、竹内誠氏、有川崇氏、原武範氏など、多くのスタッフが携わっており、チームワークの良さを感じさせる、完成度の高い番組制作体制が構築されていました。

番組の制作著作はフジテレビ。仙台放送、長野放送、岡山放送、高知さんさんテレビなど、複数の系列局で同時ネット放送されました。全国の視聴者に番組の面白さを届けるため、制作、放送体制においても万全を期していました。

『ハマ3』は、短い放送期間ながらも、多くの視聴者に記憶に残る番組となったことでしょう。漫才師たちの個性と、彼らが熱狂的にハマる対象、そして、それを引き出す巧みな演出。これらの要素が三位一体となり、独特の雰囲気と魅力を放つ番組を作り上げていました。その斬新な試みと、高いクオリティは、後のバラエティ番組にも影響を与えた可能性があります。

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