ハミングバード (little by littleの曲)

little by little「ハミングバード」

日本の音楽ユニット、little by littleが2005年に発表した5枚目のシングルが「ハミングバード」です。彼らのディスコグラフィにおいて、前作にあたるシングル「シンクロ」からわずか2ヶ月という短いスパンでリリースされた本作は、当時の彼らの活動の勢いを示すものでした。このシングルは、特に表題曲が人気テレビアニメシリーズのエンディングテーマとして採用されたことで、幅広いリスナー層にその名が知られる重要な作品となりました。

表題曲「ハミングバード」

シングルのタイトルを冠する楽曲「ハミングバード」は、テレビ東京系列で当時放送されていた人気アニメ『焼きたて!!ジャぱん』のエンディングテーマとして使用されました。little by littleが手掛けたアニメ作品への楽曲提供は、これが通算3度目にあたります。彼らはセカンドシングル「LOVE & PEACE」がアニメ主題歌として使用されて以来、3作ぶりにアニメとの連携を果たしました。これまでのアニメタイアップは主にオープニングテーマや挿入歌といった形式でしたが、「ハミングバード」では初めてエンディングテーマを担当したという点でも、彼らのキャリアにおいて新たな側面を開拓した作品と言えます。

楽曲「ハミングバード」の制作クレジットを見ると、作詞と作曲をユニットメンバーであるtetsuhikoが担当し、編曲はtasukuが手掛けています。このバージョンの収録時間は4分49秒です。

カップリング曲「LONELY SURVIVOR」

このシングルには、表題曲の他にカップリング曲として「LONELY SURVIVOR」が収録されています。こちらも「ハミングバード」と同様に、作詞・作曲をtetsuhikoが担当し、編曲はtasukuが行っています。表題曲とは異なる雰囲気を持つ楽曲であり、当時のlittle by littleの音楽性の多様性を示す一曲となっています。こちらの収録時間は4分21秒です。

インストゥルメンタル版

シングルには、表題曲「ハミングバード」のボーカルパートを除いたインストゥルメンタルバージョンも収録されています。このバージョンは、楽曲のアレンジや演奏のディテールをより純粋に楽しむことを目的としています。作曲はtetsuhiko、編曲はtasukuによるもので、収録時間はオリジナルバージョンと同じく4分49秒です。カラオケ用途としても利用可能ですが、楽曲そのものの構造や演奏技術に焦点を当てて聴くのにも適しています。

参加ミュージシャン

本作の制作には、little by littleのメンバーであるhideco（ボーカル、コーラス）とtetsuhiko（コーラス）に加え、外部の経験豊富なミュージシャンがサポートとして参加しています。特に、表題曲「ハミングバード」およびそのインストゥルメンタル版のレコーディングには、ギターとベースをtasukuと名越由貴夫が共同で担当し、ドラムスを松本淳が担当しました。彼らの熟練した演奏技術は、楽曲に厚みとダイナミズムを与えています。カップリング曲「LONELY SURVIVOR」では、hidecoがメインボーカルを務めています。

収録アルバム

シングルとしてリリースされた後、「ハミングバード」に収録された楽曲は、複数のアルバムにも収められることになりました。まず、little by littleのファーストオリジナルアルバム『Sweet Noodle Pop』に表題曲が収録されました。また、タイアップ先であるアニメ『焼きたて!!ジャぱん』関連のコンピレーションアルバムやサウンドトラックにも広く収録されています。具体的には、『焼きたて!!ジャぱん オリジナル・サウンドトラック2』および『焼きたて!!ジャぱん 主題歌集 BESTぱん!』といったアルバムに「ハミングバード」が収められ、アニメ作品と共に楽曲が記憶される機会となりました。これらの収録を通じて、シングルリリース時だけでなく、より長期にわたり多くのリスナーに楽曲が届けられています。

「ハミングバード」は、アニメタイアップという強力な連携を通じてlittle by littleの知名度を一段と高めた重要な一曲であり、彼らのキャリアにおける代表曲の一つとして位置づけられるでしょう。シングル全体としても、表題曲だけでなくカップリング曲やインストゥルメンタル版を含め、当時の彼らの音楽的な充実ぶりを示す作品となっています。

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