ハムバグ

アークティック・モンキーズのサードアルバム『ハムバグ』は、バンドの音楽性を新たな段階へと押し上げた作品として知られています。2009年8月24日にイギリスで公式リリースされましたが、日本ではそれに先駆けて8月19日に全世界先行発売され、大きな話題を呼びました。

アルバムタイトルである『Humbug』は、イギリスで親しまれているキャンディの名称から取られています。このタイトルが示すように、アルバム全体を通して、どこか懐かしい雰囲気とひねりの効いたユーモアが感じられるのが特徴です。

プロデューサーには、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョシュ・オムを迎え、レコーディングはカリフォルニアの砂漠地帯にあるスタジオで行われました。この環境が、アルバムのサウンドに独特の深みとサイケデリックな要素を与えています。

収録曲は以下の通りです。

1. マイ・プロペラ - My Propeller
2. クライング・ライトニング - Crying Lightning
3. デンジャラス・アニマルズ - Dangerous Animals
4. シークレット・ドア - Secret Door
5. ポーション・アプローチング - Potion Approaching
6. ファイヤー・アンド・ザ・サッド - Fire And The Thud
7. コーナーストーン - Cornerstone
8. ダンス・リトル・ライアー - Dance Little Liar
9. プリティ・ヴィジターズ - Pretty Visitors
10. ザ・ジュエラーズ・ハンズ - The Jeweller's Hands
11. アイ・ハヴント・ゴット・マイ・ストレンジ - I Haven't Got My Strange（日本盤ボーナストラック）
12. レッド・ライト・ハンド - Red Right Hand（ニック・ケイヴ・アンド・ザ・バッド・シーズのカバー、日本盤ボーナストラック）

これらの楽曲は、従来の彼らの音楽にあったガレージロックの要素に加え、より実験的で多様なサウンドを取り入れています。特に、先行シングルとしてリリースされた「クライング・ライトニング」は、その独特なリズムと歌詞で、ファンの間でも高い人気を誇ります。

アルバムのパーソナルは以下の通りです。

アレックス・ターナー - ボーカル、ギター
ジェイミー・クック - ギター
マット・ヘルダース - ドラム
ニック・オマリー - ベース

『ハムバグ』は、アークティック・モンキーズの音楽的な進化を示す重要な作品であり、現在でも多くのファンに愛され続けています。より深みのあるサウンドと、ひねりの効いた歌詞世界は、聴くたびに新たな発見をもたらしてくれるでしょう。

もう一度検索