ハヤルンダモン宮殿

ハヤルンダモン宮殿（ハヤルンダモンきゅうでん）

テレビ愛知で2007年4月7日から2010年6月26日まで放送された、全164回の広報番組です。

概要

この番組は、架空の「ハヤルンダモン王国」を舞台に、そこに暮らすキャラクターに扮した出演者たちが、東海3県（愛知県、岐阜県、三重県）の企業が製造する製品や、様々な施設のサービスなどを紹介していました。同時間帯で以前放送されていた硬派な『情報満載』とは対照的に、本作はコント仕立てで番組が制作されていた点が大きな特徴です。

番組は主に、出演者が宮殿を模したセットでそれぞれの役を演じるスタジオパートと、出演者のいずれかが紹介する対象の製造元や所在地を訪問する取材VTRパートで構成されました。番組の中盤には、公開が控える最新映画を映像付きで紹介する「ハヤルンダモンシアター」のコーナーがあり、番組の締めくくりには、執事役の相澤伸郎が照明を落とした舞台上で一人語りをする「相沢執事のつぶやき」コーナー（末期には固有名称なし）が設けられていました。

放送開始当初は、執事と侍女が王族に対し、当時世間で注目されている、あるいはこれから流行しそうな事物を提案するという趣旨で進行していましたが、番組が進むにつれてそういった要素は薄れていきました。王族自身も取材VTRのロケに同行する機会が増加し、放送末期にはテレビ愛知やテレビ東京が制作した番組の宣伝も行われるようになりました。

放送時間

放送時間は時期によって変動しました。いずれも日本標準時です。

2007年4月 - 2008年12月：土曜日 9:30 - 09:50
2009年1月 - 2009年3月：土曜日 9:30 - 10:00 （『どらぐら』休止に伴う一時的な枠拡大）
2009年4月 - 2010年3月：土曜日 9:30 - 09:50 （『スポーツに夢中!!ユメスポ』開始に伴い元の時間帯に戻る）
2010年4月 - 2010年6月：土曜日 9:30 - 10:00 （『スポーツに夢中!!ユメスポ』終了に伴う再度の枠拡大）

出演者

個性豊かなハヤルンダモン王国の住人たちを演じたのは以下の面々です。

王女：横島アエリ（当時横島亜衿）。王国の幼い王女。宮殿では執事に無理な要求をしたり厳しい言葉を投げかけたりしましたが、ロケVTRでは子供らしい一面を見せました。父親である国王の存在は番組途中で言及されましたが、本編に登場することはありませんでした。最終回ではハワイでのタイムシェア体験を気に入り、そのまま世界旅行へ旅立ちました。
王妃：水口美希（出演当時テレビ愛知アナウンサー）。アエリ王女の母親。国王は不在という設定でした。お淑やかな雰囲気ながら、時に王女と共謀して執事をからかう場面もありました。水口アナウンサーのテレビ愛知退社に伴い、2009年12月26日放送回をもって番組を離れました。
執事：相澤伸郎（テレビ愛知アナウンサー）。王宮の執事として番組の進行と取材リポートを担当。王族の世話をしていましたが、だらしない私生活のため信頼は皆無。女性陣からの仲間外れや、子役や後輩からの呼び捨てなど、番組内では不遇な扱いを受けることが多々ありました。最終回では、王族全員が去った宮殿のローンを一人で背負うことになりました。
侍女：早川えみ。王宮の侍女で、番組序盤の取材VTRを担当。執事の相澤よりも有能で、王族からの信頼は厚かったようです。一時、相澤に好意を示す素振りを見せたこともありましたが、その後は彼からのアプローチをかわす様子が多くなりました。名越王子が登場してからは彼に惹かれていたようで、最終回でハワイから帰国した王子と共に再びハワイへと旅立ちました。
ジェイミー王子：ジェイミー・デイビス。他国から来た王子で、アエリ王女に想いを寄せていました。番組終盤の取材VTRを担当し、王女の気を引くためのアイテム探しに奔走しましたが、実家（父王）の権力と財力に頼りがちなキャラクターでした。音楽活動のため、2008年3月29日放送回で番組を降板しました。
ワット伯爵：声 - 伊沢勉。2008年4月5日から登場した、王国にある銅像。声優によるアテレコで、番組終盤の取材リポーターを務めました。「ワーット?」が口癖で、驚きや詳細を求める際に発していました。自らの意思で動き回っていましたが、王女たちがそれに気づいたのは放送開始から半年以上経ってからでした。最終回もいつも通りリポートを続けていました。
王子：名越涼子（出演当時テレビ愛知アナウンサー）。美希王妃の降板後、2010年1月9日放送回から登場した王国の王子。王女と共に宮殿パートに出演し、相澤と共に「ハヤルンダモンNOW」コーナーを担当しました。男装姿で、登場当初から侍女の早川に好意を寄せられていましたが、当初は戸惑う様子を見せていました。しかし、最終回では早川の誘いに応じて共にハワイへ向かいました。

スタッフ

ナレーター：改野由佳（当時テレビ愛知アナウンサー）
衣裳協力：AM@ZiNG（株式会社AMAZING）
制作協力：アイプロ
制作著作：テレビ愛知

この番組は、架空の世界観とキャラクター設定を活かしたユニークなスタイルで、視聴者に地域の情報を分かりやすく、そして楽しく提供しました。最終回では主要キャラクターのほとんどが宮殿を離れるという劇的な幕引きとなりました。

外部リンク

テレビ愛知公式サイト内 ハヤルンダモン宮殿（注：リンク切れの可能性があります）

もう一度検索