ハリス・メジュニャニン

ハリス・メジュニャニン（Haris Međunjanin, 1985年3月8日 - ）は、ボスニア・ヘルツェゴビナ出身の元サッカー選手です。ポジションは主にミッドフィールダーで、特に左サイドの攻撃的なポジションで才能を発揮しました。ボスニア・ヘルツェゴビナとオランダの二重国籍を有しています。

生い立ちとオランダへの移住

メジュニャニンは、ユーゴスラビア連邦（当時）のサラエヴォで生まれました。1992年、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の影響により、7歳の時に母親と妹と共にオランダへ移住。彼の父親は、サラエヴォ包囲の際に命を落としました。紛争という悲劇を乗り越え、メジュニャニンはオランダで新たな生活をスタートさせました。

クラブキャリア

2004年、メジュニャニンはAZアルクマールとプロ契約を結び、2005年2月20日にエールディヴィジでデビューを果たしました。2006-07シーズンには、スパルタ・ロッテルダムへレンタル移籍。AZ復帰後も出場機会は限られ、2008年8月にはリーガ・エスパニョーラのレアル・バリャドリードへ移籍しました。その後、様々なクラブを渡り歩き、イスラエルやアメリカのクラブでもプレーしました。

U-21オランダ代表での活躍

メジュニャニンは、U-21オランダ代表として国際舞台でも活躍しました。2006年のUEFA U-21欧州選手権では優勝を経験。2007年には、フォッペ・デ・ハーン監督の下で北京オリンピック欧州予選にも出場しました。U-21オランダ代表での経験は、彼のキャリアにおいて大きな財産となりました。

ボスニア・ヘルツェゴビナ代表としての選択

2009年、メジュニャニンは[国際サッカー連盟]のルール変更に伴い、母国であるボスニア・ヘルツェゴビナ代表としてプレーすることを選択しました。2010 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選プレーオフのポルトガル戦で初招集を受け、同年11月18日にゼニツァで行われたポルトガルとの第2戦で代表デビューを飾りました。約1年後の2010年11月17日、スロバキアとの親善試合で代表初得点を記録しました。

ボスニア・ヘルツェゴビナ代表での主要大会出場

メジュニャニンは、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表として2014 FIFAワールドカップに出場しました。これはボスニア・ヘルツェゴビナ代表にとって初のワールドカップ出場であり、メジュニャニンもチームの一員として歴史的な瞬間を経験しました。

代表通算成績

ボスニア・ヘルツェゴビナ代表として、国際Aマッチ60試合に出場し、9得点を記録しました（2009年-2018年）。

獲得タイトル

U-21オランダ代表
* UEFA U-21欧州選手権: 2006, 2007

メジュニャニンは、その才能と努力で、クラブと代表の両方で輝かしいキャリアを築き上げました。

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