ハリー・ストックウェル

ハリー・ストックウェル（Harry Stockwell、1902年4月27日 - 1984年7月19日）は、アメリカ合衆国の俳優、歌手として活躍しました。

デビューと代表作

1935年に映画『Here Comes the Band』でデビューし、1937年にはウォルト・ディズニーのクラシック・アニメ映画『白雪姫』で王子役の声優を務め、一躍有名になりました。彼の甘い歌声は、映画にロマンチックな彩りを添え、世代を超えて愛されるキャラクターを確立しました。劇中歌「ワン・ソング」は彼の代表作の一つです。

ブロードウェイでの活躍

ストックウェルはブロードウェイの名優でもあり、1943年から1948年まで、ブロードウェイ・ミュージカル『オクラホマ!』において、オリジナルのアルフレッド・ドレイクの後継として主役のカーリー役を演じました。彼の舞台での存在感と歌唱力は観客を魅了し、ミュージカル界でも確固たる地位を築きました。

生い立ちと初期のキャリア

ミズーリ州カンザスシティで、父ウィリアム・ヘンリー・ストックウェルと母コーラ・エレン・ティターのもとに生まれました。ニューヨーク州ロチェスターにあるイーストマン音楽学校に進学し、音楽の基礎を築きました。進学前の1929年には、バスビー・バークレーによるミュージカル『Broadway Nights』でブロードウェイ・デビューを果たし、翌1930年には伝説的プロデューサー、アール・キャロルの『The Earl Carroll Vanities』に出演しました。

その他の出演作品

1933年には、ブロードウェイにて1年間に亘るミュージカル・レヴュー『As Thousands Cheer』に出演するなど、舞台俳優としてのキャリアを積み重ねました。映画では、『踊るブロードウェイ』(1935年)などに出演しています。1973年のホラー・コメディ映画『ワシントンの狼男』が最後の出演となりました。

私生活と家族

1930年にエリザベス・ベロニカと結婚し、俳優のガイ・ストックウェルとディーン・ストックウェルの父親となりましたが、1947年に離婚しました。1950年には女優のニーナ・オリヴェットと再婚し、1971年にオリヴェットが亡くなるまで婚姻関係が続きました。二人の息子も俳優として活躍し、親子二代にわたる俳優一家として知られています。

死去

1984年7月19日、ニューヨークのマンハッタンにて糖尿病により82歳で死去しました。彼の功績は、映画史、演劇史に深く刻まれています。

フィルモグラフィ（一部）

Here Comes the Band (1935)
白雪姫 (1937) - 王子役（声優）
ワシントンの狼男 (1973)

外部リンク

ハリー・ストックウェル - IMDb（英語）
* Harry Stockwell - インターネット・ブロードウェイ・データベース（英語）

ハリー・ストックウェルの多彩な才能と、彼が残した作品は、これからも多くの人々に感動を与え続けるでしょう。

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