ハリー・ホッキングス

概要

ハリー・ホッキングス（Harry Hockings）は、1998年 7月28日にオーストラリアのプロサーパインで生を受けたプロフェッショナルラグビーユニオン選手です。主にセカンドロー、すなわちロック（LO）のポジションでプレーしており、その身長は206センチメートル、体重は118キログラムと、このポジションに求められる恵まれた体格を有しています。チームメイトやファンからは「Hocko」という愛称で呼ばれています。国際舞台では、かつてU20オーストラリア代表に選出され、世代別のナショナルチームでプレーした経験を持っています。現在は、日本のトッププロリーグであるジャパンラグビーリーグワンに加盟する東京サントリーサンゴリアスの一員として活躍しています。

経歴

ホッキングス選手が楕円球に触れたのは、わずか5歳の頃でした。幼い頃からラグビーに親しみ、才能を開花させていきます。キャリアの初期には、オーストラリア国内のチームであるクイーンズランド・カントリーで経験を積み、その後、スーパーラグビーに参戦するレッズへとステップアップしました。レッズではプロキャリアを本格的にスタートさせ、スーパーラグビーの舞台でそのスキルを磨きました。

2020年、彼は新たな挑戦の場として日本のラグビーを選び、当時のサントリーサンゴリアス（現在の東京サントリーサンゴリアス）への加入を決めました。そして、来日後初の公式戦出場は、2021年2月21日に行われたジャパンラグビートップリーグ2021シーズンの開幕節、三菱重工相模原ダイナボアーズ戦でした。この試合に先発メンバーとして名を連ね、日本のファンに向けてそのプレーを披露しました。以降、東京サントリーサンゴリアスの主要な戦力として、チームの最前線で貢献を続けています。

プレースタイルと評価

206cmという驚異的な身長を活かしたラインアウトでの強さは、ホッキングス選手の最大の武器の一つです。空中戦でのボール獲得やディフェンスにおいて、その高さはチームに大きなアドバンテージをもたらします。また、ロックとしてスクラムの最前列を支える役割も担い、セットプレーの安定に貢献しています。フィールドプレーにおいては、その巨体に似合わない機動力と献身的なプレーが光ります。

特筆すべきは、彼のタックル能力の高さです。リーグワンの舞台で数々の相手アタッカーを止め、そのディフェンスにおける貢献度は非常に高い評価を得ています。これは、後述の受賞歴にも明確に示されています。

主な受賞歴

東京サントリーサンゴリアス加入後、日本のラグビー界で確固たる地位を築いたホッキングス選手は、その活躍が認められ、リーグワンにおいて顕著な個人賞を受賞しています。

2022-23シーズンリーグワンベスト15 (LO部門): このシーズンのリーグワンにおいて、ロックのポジションで最も優れたパフォーマンスを見せた選手の一人として選出されました。これは、シーズンを通して安定して高いレベルのプレーを続けたことの証です。
2022-23シーズンリーグワンベストタックラー: このシーズン、リーグ戦におけるタックル成功数や成功率など、ディフェンス面での貢献が最も高かった選手に贈られる賞を受賞しました。彼の粘り強く正確なタックルが、チームの堅守を支えていたことが証明されました。

これらの受賞は、彼がジャパンラグビーリーグワンにおいて、攻守両面で影響力のあるトッププレイヤーであることを示しています。

東京サントリーサンゴリアスのロックとして、その長身と強力なフィジカルを武器にチームを牽引するホッキングス選手の今後の更なる活躍が期待されます。

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