ハリー・ポッターと炎のゴブレット (サウンドトラック)

ハリー・ポッターと炎のゴブレット オリジナルサウンドトラック

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット オリジナルモーションピクチャー・サウンドトラック』は、2005年11月15日にリリースされ、映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のために作られた音楽集です。この作品では、これまでハリー・ポッターシリーズの前3作を手がけた作曲家ジョン・ウィリアムズが音楽担当から外れ、パトリック・ドイルが新たに起用されました。

概要

ウィリアムズは、このサウンドトラックの制作に参加できなかったため、他の大型プロジェクトを優先させる必要がありました。彼は2005年の「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐|スター・ウォーズ エピソード3_シスの復讐」、映画「SAYURI」、および「ミュンヘン」など、複数の注目を集める作品に取り組んでいたため、スティーヴン・スピルバーグが監督する「宇宙戦争」をリメイクすることも中止されました。

本サウンドトラックの音楽は、ロンドン交響楽団によって演奏され、指揮はジェームス・シェアマンが担当しました。パトリック・ドイルは、本作品において3つの新しいテーマを導入しました。これらのテーマは、三大魔法学校対抗試合（トライ・ウィザード・トーナメント）、悪役であるヴォルデモート卿、そしてハリー・ポッターが恋心を抱くチョウ・チャンに向けられたもので、映画のストーリーに深みを与えています。さらに、映画シリーズでおなじみの「ヘドウィグのテーマ」が新たにアレンジされ、不穏な旋律が随所に散りばめられています。

サウンドトラックは、2005年12月3日の週にはBillboard 200にて80位にランクインし、Top Soundtracks Chart（トップサウンドトラックチャート）では4位に達するという成功を収めました。

収録曲

サウンドトラックには、パトリック・ドイルの制作による楽曲が多く収められていますが、特に目を引くのが「ドゥ・ザ・ヒッポグリフ」、「ディズ・イズ・ザ・ナイト」、そして「マジック・ワークス」の3曲です。これらの楽曲は、映画の中でクリスマス・ダンスパーティー（Yule Ball）の際に妖女シスターズ（The Weird Sisters）によって演奏され、観客に強い印象を与えました。また、ダンスパーティーのテーマ「ポッター・ワルツ」は、サミュエル・ウェスレーの交響曲第3番を基に作曲されたものです。

このサウンドトラックは、音楽と映像の融合により、映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の物語をさらに引き立てています。パトリック・ドイルの新たな音楽は、物語の奥深さとキャラクターの感情を巧みに表現し、視聴者を魔法の世界に引き込む力を持っています。

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